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無題

作者: 無意味

嗚呼、花火だ。今消えかけているこの命は花火だ。最後の瞬間まで懸命に生と言う花火を咲かせている。死という負の印象を消し飛ばし、生きている事に対する賛美を訴えかけているこの衝撃は花火だ。見ているだけで身を震わし、心の臓の奥まで響かせてくれている。「ありがとう」嗚呼その感謝の言葉が自然と湧き出でる。一目見る前までは、「気づかなくてごめん」「もっと一緒にいてやれれば良かった」後悔、ひたすらに後悔の念が頭を覆い尽くした。しかしその念を物の見事に吹き飛ばした。さぁ旅出の時だ。最後は笑いながら御見送りをしよう。またいつか会える日まで暫しの辛抱だ。心からの感謝を君に。

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