四 神軍
最後まで読んでいただけると光栄です
種族の楽園
これが龍神の軍が納める土地だ
その一角 龍城
「まずお前らの体の確認だ。一瞬意識がなくなってその後とてつもなくでかい恐怖の波が来るから注意しろよ」クロハは注意深く言った。そして「さぁいくぞ」言葉とともに目の前が突如と真っ暗になった、まるで世界が終わり自分一人になったような感覚に陥った
乾いた柏手が響く。
するとまるで世界が再構成されるかのように目の前の奥の方から元の世界が見えてくる
世界は何事もなかったかのように元通りになったが体は正直。自然に体は震えていた
新しいステータスと正式名称が判明した
御剣 亮吾
スキル
幻影・鎮魂歌
魔法
火系統・雷系統・闇系統・イマジンボックス
御剣 雫
スキル
ロック&キャッチ・千里眼
魔法
水系統・風系統・光系統・イマジンクラフト
「クロハさん!この魔法ってのは何ですか?」
「おう亮吾お前らは魔法を知らないのか?」
「私も知らない」
「えーとなぁスキルってのはな体の中にある物を使ったのがスキル。例えば雫の『ロック&キャッチ』あれは体内の鉄分を中心に外の鉄分と介入し鉄を作って捕まえたりすることができる逆に魔法は外にある物を使う。俺のステータス見るか?」と簡単に説明し自分のステータスカードを取り出す
「「見る!」」
炎蕾 クロハ
スキル
超絶身体強化・心眼・開放・五宝の龍具・身体強化3倍・不明
魔法
全属性系統・転送・龍神の炎・龍神の雷・不明
「「すっげぇ~!!」」
「いつかお前らにもこれぐらいにはなって貰うからな」
そう言って訓練が始まった
クロハさんは「この訓練は下級兵が毎日やってる訓練だから簡単だぞ」って言ってたけど毎日50キロのマラソンに加え、筋トレ100回5セットその後中級兵と2時間の二対一の戦闘訓練こっちが二人だからと言って中々勝てない...
しかも夜のご飯は最低でも1キロ食えと言われてる。無理だと思うが案外ご飯が美味しくてなかなか簡単にいける
そんな日々が3か月続いた。そんな日だった
『魔王軍が攻めてきたぞぉ~!!』
『うおおおおおおおおお!!今晩は宴だぞォォォ!!売店の準備しろ!!』
全体から歓声も声が聞こえた
「なんで喜んでるんだ?」
「亮吾、ちょっとクロハさんに聞きに行ってみましょう」
「そうだな、行くか」そう言って走り出した目指すはクロハが居る龍城
『みんなぁぁ!!人間も居るぞ!!魔王軍と人間が手ぇ組みやがったぜ!ヤッフウウウウゥゥゥゥ!!!』
監視員がマイクを持って叫ぶとそれに合わせて全員が叫んだ『ヤッフウウウウゥゥゥゥゥ!!!』
『クロハさぁぁん!先制攻撃して良いっすかぁぁ!!』
「おう!!やっちまえ!!ハルキ!」
ハルキと呼ばれた監視員は監視塔から飛び出し空に浮かび叫んだ
「おい!魔王軍と人間!てめぇらが集団でかかってこようが関係ねえ!かかってこいや雑魚ども!『隕石』!」
魔王人間連合軍の頭上に巨大な隕石が現れ、落ちる。魔王人間連合軍は灼熱に囲まれ様々な叫び声が聞こえる
そしてハルキは名乗る「俺の名は『龍神の軍 監視部隊!S隊長にして守護者の一人 千里ハルキだ!!」
それはただの隊長だった別に軍の総隊長でもなかっただが...そこら辺の奴らに殺されるようなレベルではなかった
『出撃ィ!!』
クロハの声と共に門が開いた
前面衝突が始まった
だが、門から出てきたのはたった30人の戦士だった
「神軍!俺らの本当の力を見してやれ!!」
『オオオオオォォォォ!!!!』
走り出した30人の中にサラダやハルキ、そして10種族がそろっていた
「千里眼のハルキだったか?貴様の名は?」鎧を着たミノタウロスのような魔物が用心深く聞いた
「ご名答。魔王軍右腕『怪力の黒丸』」
ハルキと黒丸は睨み合う
動いたのは黒丸だった「瞬滅」声と共にその巨体からはありえない速度の剣撃がハルキを襲う。その速度約マッハ8、普通の人間からしたら何が起きたのかわからないレベルの攻撃だがしかし...
「おいおい!その程度か右腕ってのは!!」その剣撃をあざ笑うかのように避け剣を取り出す
「速度を求める剣撃ってのはなこうやるんだよ」声と共に剣を振ったかと思えばハルキは剣をしまった
「なぜ攻撃もせず剣を納める」黒丸はハルキに言った
ハルキはにやけ「お前もしかして見えてなかったのか?」
黒丸の体に嫌な寒気が走った
(馬鹿な...マッハ10程であれば我にかかれば視認ができるはず!なのに我にもきずかせない程の速度の剣撃だとしたら...)
「俺の剣は軽くマッハ30は行くぜ」
剣撃を食らったと悟った黒丸は慌てて自分の体を見る。すると体の至る所から血が溢れ出し足元には血だまりができていた
「これがあまり知られていない『龍神の軍』最速の剣だぜ」
そのころサラダは
「本当にみんな王二人の首が取られたことに気が付いてないのね」サラダは右手の魔王の首を左手には王様を抱えている「流石に早く殺しすぎちゃったかしら」サラダの体は真っ赤に染まっている。これがすべて返り血とは誰も思わない
「う...うぅ...」王様がうめき声をあげる
「あら、起きた?」サラダは声をかける
王様は最初は場を理解してないのかキョロキョロ周りを見回し気が狂ったように叫んだ「き、貴様は何者だ!」
サラダはまるで当り前かのようにけだるそうに答えた
「龍神の軍・外交部隊副隊長にして元暗殺部隊、S隊長の守護者、カルロナ・サラダ様だよ」
王様は震えるような声をあげ「た、頼む!俺だけは助けてくれ!お前らが求めるものをなんでもそろえよう!だ、だから俺の命だけは!」
「あんた今、なんでもって言ったよね」声を変えサラダが内ポケットから録音機を取り出し
「これにあんたの音声は録音した」
そしてあざ笑うかのように笑い大声をあげた「全兵士、全魔物に次ぐ!貴様らの王は打ち取ったここに首がある!本当は王様も殺す予定だったんだが」声が戦場に響き渡りすべての種族がサラダを見る「この王様、お前らは死んでもいいから!何でもするから助けてって言いやがった!と言うわけでまず王様に土下座してもらおうか地面を舐めるようにな」
それを言うと王様は一瞬躊躇したがすぐに土下座をした
サラダは声をさらに上げる「ではまず食糧あるだけ渡してもらおう」
「すぐ手配しよう」王様はそうサラダに告げ大臣に食糧全てを持ってくるように伝えた
すぐに食糧は届き楽園に運ばれていった
「そして王様これが最後の命令だ」
「ほ、本当か!それで私は助かるんだな」
サラダは笑い大声で叫んだ「おい!魔王軍そして人間たちよこの裏切者を煮るなり焼くなり食べるなり!好きにしてくれ!私の王様への命令はあいつらの好きなようにされろだ!そしてお前らに告げるこれ以上楽園に近づくな」サラダが声色を変えた「殺すぞ」
たった一言だったが敵を恐怖のどん底に落とすのはたやすかった
「王様これはあんたが兵士を道具として扱った罰だ精々生き延びれるようなんでもするこったね」
サラダはいつもの明るい声に戻し
「じゃあバ~イビ~」
そして戦争は幕を下ろした
最後まで読んでいただき有り難う御座いました
誤字脱字はなかったでしょうか?
出来れば感想などお願いいたします