陸 過去
今回はリールの過去編です!
前回あれだけ怒った理由とは!?
リールと俺らはすぐにホームレス達と打ち解け、話は弾む。
仲間も集まり、ホームレスは気になることを聞くため口を開く。
「そういえば嬢ちゃん。あんたはなぜ?俺らの為にあそこまで言ってくれたんだい?しかも自分もその苦しみを分かって要るかのような言い方で」
やはりそこは俺も気になっていた。なぜそこまで言ったのか気になる。
少ししてリールが口を開く。
「せっかくだから、みんなに聞いて貰いたい...私の過去を...悪夢の毎日を...
私はとある獣人の村で生まれた、ただのリールだったんだ。唯一出来ることは真似をすること。これだけは自信があったんだよ。
だがそんな平和な日常もたった一日で終わった。
私たちの村に奴隷狩りが来たんだよ。当時は獣人イコール奴隷みたいな世界だったからね
家族は殺され、学友も妹も親切だったおじさんも殺された。
当時の私は今と同じ銀髪でね...とても高値で売れたんだよ。
そんな事もあり。私は生かされ牢獄に入れられた...
最初はもう死にたい!早く楽になりたいって思っていたんだよ。だけどさ、一緒に連れてこられた親友が言うんだよ。
『まだ、希望は捨てちゃいけないよ。希望さえ捨てなければ神様がきっと助けてくれるよ』
この言葉だけが頼りだった。だけど流石に十三歳を超えたら売られる。だけど私の親友は私を逃がさない為に殺された。
目の前で希望が崩れ落ち。兵士は爆笑をしている。
とてもね許せなかったよ。彼らはこう言ったんだ
「どうだ?何もかも失った気分は?さぞ屈辱的だろう!!」
その言葉を聞いたときやっとわかった。自分にはもう何も残っていないんだって
そして私は奴隷として奴隷市に売られた
奴隷オークションなんか趣味がいかれているよ。
そんな時ある男が私を買った
その男は小さな町の長をしていた。
彼はその横暴な性格で自分に反対する者には税金を十倍に跳ね上げたりした。
まぁさっきの奴らとやっていることは変わらないさ。
私はその街で少しの間自由時間が貰えた
ふらふらと歩いているとある少女が私に話しかけたんだ。
彼女はホームレスだった。私は彼女と意気投合してすぐに話にのめり込んだ。
あの時は時間も忘れるほど楽しかったよ...だけど話している所をあの男に見つかった
彼女は処刑されることになり、ホームレス達には金がないのに税金を問答無用で十倍に跳ね上げられ
払えない者には死刑が言い渡された
地獄だった...自分のせいでみんなが死んで逝く
そして私は感情を一度捨てたのさ...失う恐怖も無ければ好きという感情もないただの人形さ
感情を捨ててから二年がたった頃たった四人で近くの山の主を倒したと言う連中が来た
そして彼らはこう言ったのさ
「人を人と思わぬ外道め」「たとえ貴方を倒すことが犯罪でも」「私たちは貴方を殺すわ」「それが感情を捨てたこの子の為になるならば」
いきなり四人組があの男の前に立ちはだかってこんな事を話し出した。
そしてあの男は言ったわ「私を殺すだと?ブヒッ!生意気なトップランカーの騎士たちよそこの四人を死刑にせよ!」
無論瞬殺だったわ。そのとき私は久しぶりに思ったの...この人なら助けてくれるかもってね
その四人は『何者だ』っと聞かれてさも当り前かのように言ったわ
「「「俺らは龍神の軍の四神天龍だ!」」」ってね...
案外長かったので二つに分けました!
次の話はリールの過去と白夜王の過去です!