8話
あらずじ
着替えた
酔う
着く
「でかい…」
第一印象はとにかくでかい…
例えるなら野球をするドームに近いレベルのでかさ
そして見た目は、洋風のお城に近い形をしている。
「ここがラギエル図書館で、通称『星の本棚』と呼ばれていて、名前の通りこの星のすべての情報が詰まっています。」
「早速中に入ってみましょう!きっとびっくりしますよ!」
急にアリスのテンションが上がってきてびっくりしたがアリスの言う通り驚いた…
館内に入ってみると『星の本棚』って言われるだけあってかなり巨大でハリー〇ッターに出てくる図書室を彷彿させる感じだ。
「これだけ本が有ったら目的の本を探すのもたいへんじゃないか?」
『いえ、実は此処の司書さんは代々検索魔法が使えて本を探して貰うこともできますが大体の位置を覚えてるので聞けば教えてもらえます。』
『じゃあ!早速カウンターの方に向かいますか!』
三時間後
「ねぇ?アリスさん?」
『えっと…こっちでもないし………あっはい!何でしょう?』
「これは俗にいう迷子ではないのかね?」
『・・・・・・・・・。』
『気のせいですよ!気のせい!』
「いや…でも…」
聞こえないふりをして喋ってるのを遮るようにアリスは通りすがる人に声を掛けていた
『あのーすみません。少しお尋ねしてもいいですか?』
『ふむふむ…この近くだったんですね!』
『ありがとうございました!』
『どうやらこの近くらしいですよ。さあ行きましょう!』
人の話を聞かない子にはあとでお仕置きをあげなきゃと心の中で思いつつ、アリスを追いかける事にした。
三分後
『あっ!いました。』
図書館でよくあるカウンターに一人の女性が座って本を読んでるのが見えた
髪はショートで水色、眼鏡を掛けていて如何にも『私が司書です。』と言わんばかりの雰囲気が漂っていたが間違っててはいけないのでアリスは恐る恐る声を掛けてみた。
『あのー司書さんですか?』
女性はアリスが駆け寄ってきた事に気づき顔を上げた
『……?』
少し沈黙が流れたが司書っぽい人がなぜそんなこと聞くの?という顔でこちらを見ている
なぜだ…足りない頭をフル回転させるまでもなく一つの答えにたどり着いた
「アリスさん…カウンターの上…」
アリスにしか聞こえない程度のヒソヒソ声で必死に伝えた
『名前書いてある…』
司書 リルア・ノーグ
社長室とかでよくあるネームプレート?的な奴にしっかり描いてあった
うん…そりゃあ書いてあるのに聞いたら不思議がられるわ…
『コホンッ!あのー探してる本がありまして…歴史の本を探してるんですが…』
アリスは今までのことがなかったかのように、誤魔化しつつ用事を済ませることにした
司書さんはすこし考えたのちに答えてくれた
『左奥から2番目の棚にある。場所は?』
アリスはわかりますと言って役に立つところを見せたかったが、今度ヘマをすると怒られるかもしれないという防衛本能が働き素直に答えた。
『すみません…わからないので教えてもらえますか?』
『わかった…ついてきて。』
どうやらリルアさんは無口キャラらしい必要なことしかしゃべらなさそう…
ん…?というか魔法は?今回は場所がわかるから使わないのかな…
今度はぜひ使ってるところを拝見したいが…
『おいていきますよ!』
「ッ!!」
アリスに肩をたたかれ少しビクッとしたが、少し考えこんでいた所置いて行かれそうになったところをアリスが呼びに来てくれたらしい
『此処…図書館…静かに…』
アリスの声がうるさかったらしい…
リルアさんに怒られつつ目的の本の所に向かうのであった。
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