9話
あらすじ
でかい
迷子
怒られる
「着いた…」
リルアさんの案内で目的の本棚に着いたらしい
「この辺の棚がそう…」
「貸し出しもしてるから気になる本は受付に持ってきて…」
「あと…あっちの奥に勉強用の個室があるから使って」
「わかりました。何から何までありがとうございます。」
「うるさくされても困るから」
「それじゃあ私は戻る…」
前科があるので特に言い返すことなく、私たちは受付に戻るリルアさんの背中を見送った
「結構あるね」
私の身長よりすこし高い本棚で本の数はざっと100冊くらいあるかな?
「そうですね…気になる本は借りて帰りましょう!」
「では、お勉強タイムと行きましょうか!」
アリスは何処に隠し持っていたかわからないがメガネを掛けた。
「あれ? アリスは視力が悪かったっけ?」
「いえ、伊達です。形から入らないと!」
「おっ…おう…」
「では、気を取り直して…えっと…これじゃなくて…これだ!」
「あと…これと…これも!はい!」
アリスは広辞苑より分厚い本を三種類チョイスして私に渡してきた
「重っ!!」
「じゃあさっそくあっちの個室に行きましょうか!」
三冊とも押し付けられアリスは手ぶらで小部屋に意気揚々と向かって歩いて行った
あれ?メイドとは一体…
「個室だからといって変なことはしないで…」
「わぁ!びっくりした!」
「静かに…」
「すみません……気を付けます……」
わかってるけど、さっき帰った人が急に真横にいたらびっくりするわ
何処からともなく現れたリルアさんに厳重注意を受け、一人重い本を持っていくのだった。
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