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嘘、嘘、嘘っ、嘘ぉ!

「あ、ねえ。コレ、美味しっ♪」


昼でもなく、夕方には早い、そんな時刻はおやつタイム。


「わっ、わたしの分だからっ。それっ、シェリルさぁーん……」


ここは宿の二階。

雪豹の恵み亭の一階は酒場、二階から上の階は宿になってるんだけど、わたしたちは二階に集まって部屋を取ってて。


いざ、となったら近いほうがいいということになってなんだけど、……みやこちゃんは自分の部屋だってちゃんとあるのに帰って寝てくれない……、って事もありつつも皆で仲良く異世界ライフを送ってる。


階段の踊り場は各階広く取られてて、テーブルと椅子が用意されてる。

勿論、自由に使っていい。

4脚しか無いけど、それ以上必要なようならロビーに声を掛けるか、自分たちで用意してくれってことなんだって教えてくれた。


今はおやつタイムって事で踊り場に居る。

どうして踊り場に居るかってゆーと日当たりも悪くは無い。

窓を開ければ風通しだっていいし、誰かの部屋で集まるのもどうかなってこともあるんだよ、特にわたしだったり、みやこちゃんの部屋とかは……テーブル無いし。


愛那とぐーちゃんはツインだからテーブルもあるけど、4人が座る想定していない小さいものだったし、アスミさんは角部屋でほんの少しわたしの部屋より広いけど、やっぱり4人掛けのテーブルを置くと狭くなってしまう。

て、ゆーか一度やってみたけど、ベッドとか寄せないと入らなかったんだよね。


てわけでわたしたちはやっぱり必要に迫られて踊り場に居るんだ。

ここならロビーの真上で狭苦しさは感じない、うん。

人の出入りの多い夕方や朝だと、人目を少し気にしてしまうけど……今は昼を過ぎた後、おやつタイム。


椅子に皆が座ってからは誰一人、お客さんの姿はなかったくらいだし。

ま、まあ……従業員の一人二人は各階の掃除なんかに動く時間だと思うし、そこは気にしちゃダメだったりする。


わたしたちの居る二階にもパタパタと歩き回ってた従業員も居たけど、一番最後にぐーちゃんが座る頃には上の階に行ってしまった。

二階の掃除の必要な部屋はもう終わったみたいだ。

ちなみに、わたしたちは掃除は断っている。


そこは、みやこちゃんが掃除くらいは自分たちでやりましょうと言ったから。

見られて困ること、無いわけじゃあ……無いもんね……、この世界の人じゃないし、わたしたちは。


何でも入るBOXがメニュー画面に付いているとしても、出しっ放しになっていたりしないことも無いんだよね、特に愛那の部屋には……。





わたし、みやこちゃん、それにぐーちゃん、愛那がテーブルに着いていた。

酒場でおやつだけってことにはしてくれない、そんな人が居るもんね、ね?

誰かって名出しはしないけど、さ。


「えへへへー♪まだまだあるからぁー、ゆっくり食べてくれていいよぅー」


ぐーちゃんは朝から愛那を連れて日課を終わらせて帰ってきたばかりでもある。


「クドゥーナ、うんっ!美味い、美味いコレをもっと!もっと欲しい!もっと、くれっ!むぐむぐ、あんぐっ」


久々にぐーちゃんも愛那も村に足を向けずに帰ってきたのは、新作のデザートを食べさせてくれようって心遣いからだったんじゃないかな。

それで、ぐーちゃんも遊ぶのを棚上げにしてこの場にいるわけだし。


そんな時、みやこちゃんを訪ねてくる中年の獣人の姿があった。


「シェリルさぁーん、シェリルさんっ!お客さんが見えられてますよー……あっ、もう通しましたからーっ」


ロビーの方から声がした。

カツ、カツと固い靴が木で組まれた階段を叩いた音がして、姿を見せる。


ぺたんと垂れた大きな犬耳が目につく。

アスカムとは又、別の種族の犬系獣人。

パッと見だけど、身長は低め。

愛那よりも低い印象だった。

中年かな、と思ったのはぽっこりとお腹がでていたから。


わたしの周りにはまだお腹を気にしなければいけないような人は居ない、だから中年じゃないかなと思ったわけ。


全身クリーム色の服装。柔らかそうな上着に、腰から下は足首で紐で縛って止めるタイプ。


ま、一般的な格好をしているんじゃないかな。

高級な感じはしないかな、うん。


「ごきげんよう、皆さん。シェリルさん、お話を持ってきましたよ。いい、お話をね」


被った丸い帽子からもはっきりと解るくらいに零れ出してる犬耳。

手で帽子を浮かせてぺこり、お辞儀をすると隠った低音で呼び掛ける。

シェリルこと、みやこちゃんを。




「あ、……そーよね、………うー……ん、………ぶつぶつ」


そして、次に席に帰ってきた時には何か考え込んでいるみやこちゃんを目に留める。


なーんか、珍しく。

ぶつぶつ、何かの事を無意識なんだけど口に出しながらそれが耳に聞こえるか、聞こえないか程度のトーンだったんだよね。


こんなみやこちゃんの姿を見たのっていつ以来だったかな。


ところで、……。

愛那の作ってきたカスタードケーキやカスタードシュー。

とっても美味しかったー。

満足しちゃった、これは。




ごちそうさまっ♪




その日の夜、黒翼が帰ってきた。


正確には、あの黒くて生物みたいな変わった鎧。

それに、マントとフルフェイスヘルメット。


だけど、さすがに王様が直接返しにくるってことも無くて城から、コッソリ運び出したとかなのかも。


やたら体格のいい男の人と、もう一人はわたしよりちょっと背の低い女の子が宿まで運んできた。


取り敢えず、みやこちゃんを見た二人が騒ぎ出したって事もあったりしたけど……みやこちゃんに後で聞いたら知らないっていい切ったんだよー。

知らないって雰囲気じゃなかったよ?あの二人のビックリした顔は。


そうそう、女の子の方が凄いの。

宿の裏手に馬車。

お城の馬車だから、大きいの。

ふつーの馬車の2つ分あるくらい。

宿の前に停まってたらこれは目立つね、パレードの時のほどじゃないけど。

飾りは付いてない、それでも町を走ってる馬車とは部品の一つ一つが違う感じかな。


そんなふつーのとは違う馬車から降りた女の子はひょいっと荷物を持って片手で肩に担いでたんだよ、鎧の入った大きな木箱をだよ?

スッゴい力持ち……、ってだけじゃ無いと思うんだよね……アレってさ。


魔法で軽くした、とかかも知んないけど。


帰ってきた……?

んー……、そう……そう言うことかっ!


外側がほしかったんだもんね、シンボルなんだって。

みやこちゃんを、ホントは欲しがってたみたいだけどさ王様は。


「ふうん、早かったわね。でも、おかげでちょっと確証が持てた」


って、なんかしたり顔で語るみやこちゃん。


あれれれ、驚きが弱い?

みやこちゃんだけが知ってる何かがあるんだろうけど、王様とどんな取引をしたんだか……。


確証?

って、なんだっけ……?




「鎧ね、ギィシュがそっくりなものを作らせたのよ。マントも、これだってそう。性能は真似出来ないでしょうけど。生産能力って、そこそこ高いわよね」


「う、うん!カルガインじゃ、石鹸ひとつに苦労してたのにここじゃ嘘みたいに当たり前に手に入るし」


「ひとつには人の数。生産力が高いってことは国が抱える人口ってやっぱりどうしても多いってそれだけでアドバンテージ持てるのよ。凛子に解って貰えるように言うと、……そうね、カルガインはここの、50分の1くらいでしょ?人口だけでも。それに人がいれば、自然と消費もはね上がっちゃうもの、数多く作るようになるんじゃない?はい、ここで質問タイムですよー、数多く作る利点って何かしら」


「え……えっと、ここで、この場面で何か頭の痛くなるような質問されるって思わなかったんだけど、ナー?」


大きな一枚板の黒くて背の低い丸いテーブルに座るのは、わたしとみやこちゃん二人。


みやこちゃんはずっと冷めたように微笑んでて。

いや、……ま、……わたしがみやこちゃんの求めてる答えに辿り着けてなくてイラっとしてるだけなんだけど、さっきからこんな感じ。

もう雰囲気に耐えるのがツラい。

変にプレッシャーあるんだよね。なんか、さ。



「頭の中身をそのまま喋るよーなのいらないんだけどー?ちゃんと、答えて」


う、……痛いとこ疲れちゃったぁー……そ、そうだなー………………んーと、……んーと──!


「いっぱい一気に作れると楽!だって、そーやって生産のこと愛那が教えてくれた時、言ってた!うん、確かそう言ってた!どう、この観察眼♪」


その時、ぴーんと閃いた、気がした。

そー言えば……あの時。

愛那は確か、一気に作ると楽だよって言ってた筈。


生産のやり方を聞いたんだったっけ、そしたら……一回で一個だと失敗することもある、そしたら出来上がりは0ってなるかも知んない。

だから、一回で百個ずつ。

限界ギリギリで作ると出来上がりは0にはなんないって。


「言ってて悲しくならない?……小学生のまま脳を使わなかったらこんな単純な考えしか浮かばないのかしら。って、……のはじょーだん♪

あの、バカ鳥の言ってたってゆーのはまぁ、正解よね。でも、凛子が自分で考えて出した答えって訳じゃないでしょ?それ、ズルしてるわよね〜♪

ズルするの、いい気持ち?違うわよね?それ、じゃあーっ!即っ、凛子が頭を、この使われてない頭をフル回転させて出した答えを聞かせて頂戴。出来るわよ、ねぇ?」


有無を言わさない、こんな家庭教師いたらわたし。

速攻ばっくれる自信ある、チェンジやむなし!


いやいや、でもみやこちゃんを家庭教師……ねぇ?

わたしの事を知ってて、逃げ道を塞いでるってワケで。

わたしをしっかりみてるんだから、見ていない教師とは違ってそこには悪意は無いし、無いよね……あるはず無いもんね……、だから。

間違えてるのはわたし?


学校ならそれなりに出来てバカだとは思わなかったんだけど、ナ……。


段々、自然と目線が下がって足下が見える。俯いちゃう。

今のみやこちゃんを見ていると見えていないものを見られてるみたいで……心の中とか!


教科書を読んで理解する、それだけなら答えは考えなくても自然と思い付いてたし……。


ズル?

いい気持ち?


ズルは良くないと思うワケよ、うん。

そんなの、いい気持ちなワケないじゃん。


気付いてないだけで、わたしズルいのかな?


アレ?でも、今のこれってズルなのかな……。


わたし、が考えてないから?

だから、ズルい……。


使わない、いやいや、頭は使ってるよ?


うーん……使ってるよ、……そうもいい切れない、かな?

閃いたのは、愛那の言ってた事をそのまま言ったから……、わたし、頭て使って無い───


あー……、わたし、そうかぁ……わたし自身、自分で頭をフル回転させて出した答え。かぁ……、うーーー。


どんなに考えても、愛那の言う一気に作って時間を……ン?

あ、そうか……


「その顔、いいわよ。聞かせて?凛子がサボらずに真面目に考えた答えを」


解ったかも。

えっと……そう思ってるだけだったりするかもだけど……。


みやこちゃんの瞳と瞳を絡ませる、わたし。

俯いてた顔を上げた。


「……沢山、人を使って。素材ももちろん沢山。で、わたしなりに考えて利点はなんだろ、何かな?ってフル回転させてみて。それで、絞って絞って絞り出して出た答えは、時は金なり!これしか無いんだよね」


今ならまっすぐ。

見える、みやこちゃんを。


辿り着けてなくて迷ってたらこの瞳は見れない、わたしの事を誰よりも見つけてくれている金色の瞳を。


「そう、ふぅん。いいトコついてきたわね」


お!って感じで瞳を大きく開いてすぐ、元に戻る。

ちょっと柔らかくなった気がする、みやこちゃんの表情。


「時間を有効に使えます!家庭教師のみやこせんせーっ!」


「家庭教師、……え?」


みやこちゃん、先生に向いてると思うんだよなー。

んー……わたし相手だからかも知んないけど、導き方が神がかってるよ。


ぴくっ。

眉が動く。


でもなんかさっきまであったプレッシャーは気付いたらみやこちゃんからは感じなくなってて。


「ちまちま、一個一個作るよりドカって一発いっぱい作ると無駄は多少出ると思うんだけど、とにかく格段にかかる時間が変わってくるんじゃないかなって結論。大量に作ることが出来る、ってことはそれだけ働く人が必要になって……あれ、カルガインじゃ絶対無理なカンジ?」


プレッシャーから解放された。

軽い、心が軽い。


さっきよりスラスラ思ってたことが声に出せる。


あれっ?あれれっ?

なんか気持ちいい。


ズルしてないから?

ヒトの答えじゃないから、自分の考えて出した答えだから?!


みやこちゃんをちょっと尊敬。

言ってた意味がなんか解った気がする、ズルしたら気持ち悪いでしょ、っての。


アレは自分で考えさせる為の魔法の言葉。

そう、だったかも知んない。


「今、カルガインを例に出さなくてもいいわよ?そう、人口の差はそのまま生産能力の速さ、継続力に関わってくるものなのね。つまり、デュンケリオンは石鹸ひとつを例に見てもとても高いレベルの生産のスピード、そして継続力を持ってることがわかるの」


それは解った。

解ったけど、尊敬もした。

んだけど、……。


他人の出してる答えを探すような答えはズルい……って解ったんだけど。


自分で考えて、本気になって出した答えは声に出して相手に聞いて貰えたらなんか気持ちいいって解ったけど。


……いや、もう……とにかく………………わたしは言いたい。


ここって学校じゃないよね?

ホラ、周り見たっていつもの酒場……じゃなかった今は地下のアジトだったね。



みやこせんせーの言いたいことはこうなる。

長く、長い、説教を聞かされてる気分にされてしまう。

だから、わたしが要約して書き出してみた。




なんかね〜?

気づいちゃったんっだって。

やり方さえ、教えてあげたらここの生産能力なら、歴史をひっくり返せるとか?

んー、歴史の授業……、あんまり興味ないかな……。


したら、授業じゃないんだって。

これって技術革新だって可能だってこと!って……何だっけ?






技術革新……、聞いた感じは有るけど……それって昭和のコトだったんじゃん?


あ、やっちゃった。

みやこちゃんぷるぷる震えて固まった。


わたしの答えが斜め上を行ってたからだってさ。


昭和より前の時代にふつーに電車が走ってたとか意外ー。


みやこせんせー、物知りーって、凛子が知らないだけで常識なんだからって呆れられちゃったや。





とにかく、みやこちゃんが大きなコトに挑戦しようってしてるのはわかったかなー。


それがどーゆーものかって、それはまだ解んないんだけど。

って思ってたらその次の瞬間には答えがでちゃうって展開。



「技術もある、生産能力だって申し分ないわけでしょ?ブティック、作れたりしないかしら。ううん、出来ないこと無いわよ、だって───コレ、売ってるくらいだもの」


それがどしたの?


「見た感じ、……それって。

ふつーにシャツじゃないかなー?」


「え、……ええ?シャツよね……そう、シャツなのよ。でも、おかしくない?地図上じゃ隣で少し離れてるって言っても……」


「あっ!カルガイン!そうだ、ふつーのシャツなんて売ってなかった!綿がまず、よくわかってないみたいだったし」


「うん。そう、そうなのよ。持ってる技術を隠して生産でもしてるのかしら。まだ───テイラードonlyってわけでも無いのでしょうに」


テイラードってゆーのは、体の寸法を測って服を作る方法。

で、そんなの一人一人にしてたら……とにかく待つしか無いんだよね。


みやこちゃんとわたしも服を買いに行ったら新品はどれもそれなりに高くって。

なのに、中古の品でも十分なものだってあった。


『知らない』だけで、技術は成熟してるんだとみやこちゃんが言う。


うん、確かに。


「わたしはね。外注できる生産能力を持ってて、技術も、労働力も持ってるとこ見つけたのよ。やるわよ、ブティック」


なんだか、みやこちゃんがとても大人に見えた。


え、……えっと……それはいんだけど、カルガイン帰らなくていいの?ヘクトルも繋がらないけど……帰る場所、この世界じゃないとわたしはね、思ってるんだけど?みやこちゃん、違うのかな……。

やりがいを見つけちゃって、ここで暮らし始めちゃいそうなんだけど……、そうなるとヤだな……。なんだか、わたし一人帰りたくってたまらないみたいじゃん?



それから数日、みやこちゃんのブティックは宿からそう離れてない東大通りに遂にオープンしちゃう、そんなわけで……。

わたしが、心配してた通りにみやこちゃんは精気をみなぎらせて店を切り盛りし始めちゃうんだけど……この先、どーなっちゃうの?


ついでに、愛那も触発されちゃったのか店をオープンさせるって展開に……、トホホ。


注文を受けて今の何処にもない技術を売るんだってさ。

それなら、わたしだって出来そうかも。って、思ってるんだけど……思っちゃうじゃん!



わたし、帰りたいんだってば!


この世界で人生を続けたいなんて、思わないんだって……なんで、みんなわかってくれないの。


アスミさんもバタバタ動き回ってるし、それからのわたしはってゆーと……ササミンとこに顔を出して、一人でも何かできないかって探り探り前向きに強くなろうとして足を踏み出した。

たまに、図書館にも足を運んだ。


みやこちゃんは充実してるぽく、夕方には楽しそうにお酒を飲んでる。

愛那も、クドゥーナ商工会がすこぶる順調そうで……。

少し前じゃ考えられないものがどんどんデュンケリオンに現れてる。

例えば、今テーブルの上にあるソースだったり、ドレッシングだったり。

デュンケリオン全体のシェア30パーセントがクドゥーナ商工会なんだって言うから、すごいんだろーな。

すごいんじゃないかな、よく……解んないけど……。



わたしはね、冒険者的なことを引き受けてる。

なんか、染まっててヤなんだけど……、なるようにしかならないね?

人生って、ホントつくづく思い通りにいかない。


そんなこんなでわたしたち、ノルン世界で人生を謳歌してます。










って……俺達の戦いはこれからだーーー○○先生の次回作にどうぞ御期待くださいってエンドなのは許さない!


他の誰が許しても、わたしは許さないんだからーっっっ!




そうして、気づけば誕生日なんかも祝って貰って月日は過ぎ、このノルンにやって来て一年が経っていた……って、…………え?



もう、一年が経っちゃった?


わたし、……留年決定じゃん。

友達と一緒に卒業できなくなっちゃうじゃん!!!



そ、……そんなぁーっ……………………嘘と、嘘と言ってよ?


これも、これだって、夢オチなんでしょ?

そうだよね、朝起きたら……………………一年、経っちゃったままだった、やっぱり。





次回、急展開。

らしいですよ。


今回も十分駆け足した気がする、けども……

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