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最終話

「今日は夏休み初日ね!」

俺達の学校は昨日終業式を終えて夏休みに入った。ちなみにナツは今日終業式らしい。

「いいな〜わたしがっこうだよ〜」

「明日から夏休みでしょ、いってらっしゃい」

「うん!いってきま〜す」

ナツは元気に学校に登校した。

「そういえばご主人様」

「なに?」

「調度今日辺りですね」

「何が?」

「覚えていないのですか!」

「なんだったかな〜」

「私が初めてご主人様の家に来た日です!」

「そうだったわね〜」

「あの時花瓶を壊していなかったら今とは違う人生を歩んでいたのに・・」

「残念そうね」

「だって花瓶を壊さなきゃメイド服を着る事もなかったし、体と戸籍を女性にされて世界一強靭な肉体にもされませんでしたし、それに・・」

「まるで私が疫病神みたいじゃない」

「でも私がご主人様のメイドにならなかったら・・ご主人様と両想いにはなりませんでしたし、妹のナツもできませんでした・・」

「・・結局あなたにとってはプラスなのマイナスなの?」

「断然プラスですね。ご主人様と両想いになった事と妹が出来た事ですべてのマイナスを打ち消してます」

「私もプラスね。ユキをメイドに出来たし、ナツも飼えたし、それに・・」

「ご主人様はマイナス要素がないですね」

「マイナスは・・お金を沢山使った事くらいね」

「ご主人様はマイナスに感じてますか?」

「全然。両親のお金だし、好きなだけ使ってもいいって」

「だったらマイナスではありませんね」

「そうね」

「ユキ、明日みんなで出かけましょう!」

「はい、ご主人様」


〜数年後〜

俺と坂下は高校を卒業した。

坂下は両親の会社を継いで働いている。(ちなみに坂下の両親は南の島で悠々自適に暮らしているらしい)俺は坂下の会社に就職して坂下の右腕として日々働いている。そのおかげか坂下の代になってからさらに会社は成長した。ナツは俺達が在学していた中学校に入学した。俺達の生活は日々充実しているが俺は一つだけ不満がある。

会社の社長室では坂下は椅子に座ってゲームに熱中していて、俺はその横で坂下が処理する筈の書類を処理しながらパソコンを操作している。

「ユキ、今日のこの後のスケジュールは?」

俺は仕事の手を止めて分厚い坂下のスケジュールがビッシリ書いてある手帳を開いた。

「はい社長。今日は・・」

「ご主人様って呼びなさい」

「でも会社でご主人様って・・」

「命令よ!ご主人様といいなさい!」

「・・はい、ご主人様。今日はまずイギリスで会議ですので飛行機で移動です。それからアメリカ支社の視察です。それから・・」

「ハードね〜一日近く飛行機の中か〜何とかならない?」

「なりません!飛行機の中でも仕事は山のようにありますからね!飛行場に行きますよ」

坂下は仕事のためと世界最高クラスの速度を誇る飛行機を買った。しかし乗っているのは大半俺だ。坂下は数える位しか乗っていない。

「う〜ユキが酷い〜。仕事の鬼だ〜。そうだ!遊びに行かない?仕事は幹部のみなさんに任せてさ」

「いつもそうやって逃げ・・」

「遊びに行くわよ」

「・・わかりました」

すると部屋の扉がノックされ開くと小学生くらいの女の子が入って来た。

「おねえちゃん、みきおねえさん、こんにちは。あそびにきたよ」

実はナツは中学生だが体は小学生の体格なのだ。俺達もだが学校を卒業してから体がまったく歳をとっていないのだ。

「ナツ、いいところに来たわ。じゃあナツと遊びに行くわよ。どこに行きたい?」

「あき〇ばら〜」

「よ〜し。すぐに行くわよ!」

「ご主人様ー!・・しょうがないですね」

社長の坂下は俺と幹部のみなさんに会社の仕事の殆どを任せて俺に仕事をさせ自分がナツと遊ぶ時間を作る事、これが俺の唯一の不満だ。

ちなみに俺が坂下の命令に逆らっていない理由は簡単、今俺はスーツ姿だが首輪をしているからだ。(見えないようにしたいが坂下が許可しなかった)もちろん今でも首輪をしている俺は坂下の命令に絶対服従だ。(まったく・・まあいいけど・・俺は坂下のメイドなんだから・・)もちろん家に帰るとメイド服を着てナツと一緒に仕事をする。俺はともかくナツは仕事に喜びをみいだしているみたいだ。

「ユキ〜置いていくわよ〜」

「おねえちゃん、はやく〜」

「今行きます」

こうして俺はちゃんと幹部の人達に連絡を入れてから坂下とナツと一緒に秋〇原に遊びに行った。

誠に勝手ですが「俺と彼女を繋ぐ絆」は作者である私の力量不足で最終話とさせていただきました。もしも「こんな話を書いて欲しい」等のリクエストがあれば続編として書きたいと思っています。今までお読み下さり本当に感謝します。私の次回作を気長〜にお待ち下されば光栄です。

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