第二十六話
「ユキ、これ」
と坂下は俺に細長い箱を手渡した。
「なんですかこれ?」
「開けてみて。私からのプレゼントよ」
「ありがとうございます。では失礼して」
俺は箱を開けたすると箱の中には眼鏡が入っていた。
「眼鏡ですか?」
「そうよ。やっぱりあなたに萌えアイテムの眼鏡はかかせないわ。何か足りないと思っていたんだけど眼鏡が足りなかったのね」
「ご主人様、私眼鏡しなくても十分視力が良いのですが・・」
「大丈夫よ伊達眼鏡だから」
「そうですか・・」
そして俺は無意識に坂下に背中を向けて眼鏡をつけた。
「なんで後ろ向きなのよ。こっち向いて眼鏡をつけなさい」
「わかりました」
俺は一度眼鏡を外して坂下を見た。
「ではユキ、眼鏡をして私を萌えさせてちょうだい」
「ご主人様が萌えるかどうかはわかりませんが眼鏡をかけますね」
そして俺はゆっくり眼鏡をかけた。すると坂下はいつものように顔が赤くなり、体が震え、息が荒くなってきた。・・どうせこの後の展開はわかっているのだからやるだけやってやろうと思った俺はネコミミと尻尾を出して坂下を見て
「どうですか、ご主人様?」
と自分的に可愛いと思う声と笑顔で坂下に喋る。当然彼女の興奮は絶頂に達する。そして彼女は全身が硬直し、そのまま倒れた。倒れたのは俺の予想外だ。
「ご主人様!大丈夫ですか?ご主人様!」
・・そして坂下は数分後にベットの中で目を覚ました。
「ユキ、私どうしたの・・?」
「私の姿を見て声をかけた途端にご主人様の体が硬直しまして倒れましたけど・・」
「そうなの・・ユキの声と姿に・・しかし今のユキは反則級の可愛さね・・」
「ありがとうございます。ご主人様・・」
「なに?」
「・・萌えましたか?」
「うん・・とっても・・」
そして俺はネコミミと尻尾を出すと坂下は抱き着いてきた。
「・・これからは眼鏡着用を義務付けるわ。いつでも私を萌えさせてね」
「わかりました、ご主人様」
そしてお昼時にバイトの女の子達が来た。俺はネコミミと尻尾を出して笑顔で
「こんにちは。みなさん今日もよろしくお願いします!」
と出迎えると全員その場に立ち尽くした。そして俺はネコミミと尻尾をしまうと彼女達は俺に質問した。
「ど、どうして眼鏡を?」
「ご主人様が萌えるためです」
「私達も萌えたかも・・」
彼女達はかなり興奮している。それを見た俺は彼女達にトドメを刺した。
「・・後で私と遊びましょう。ご主人様達・・」
とネコミミと尻尾を出して笑顔で囁くと全員が硬直した。(どうやら俺は必殺の武器を手に入れたようだ)そして硬直が解けて彼女達はいそいそと更衣室で着替えた。そして仕事が始まると彼女達はチラチラと俺を見るので俺は笑顔で目を合わせると彼女達は硬直した。
仕事が一段落したのでテレビゲームをすることになった。今回は坂下が無理矢理ルールを変えて一位になった人が二位以下の人一人に命令できるようにした。そして結果は当然坂下が一位だった。(坂下はいつも以上にゲームに熱中していた)
「う〜んどうしよう・・・決めた!じゃあ命令するわよ」
(絶対に計算してるな・・)
「じゃあユキ、檻に入って!」
「・・わかりました」
すると坂下はリードを首輪に繋ぐと俺はゆっくりと檻に入った。全員が俺にくぎづけになる。おまけに興奮してきている。
俺は檻の中に居るので抱き着かれる心配は無いのでネコミミと尻尾を出す。そして
「ご主人様、どうぞユキの姿をご覧になってください」
と笑顔で囁く。すると坂下やバイトに来た女の子達はジリジリと俺に近づいた。
「どうしました?」
「ユキ、可愛い・・」
「坂本さん・・我慢できません・・」
すると坂下は檻の鍵を開けようと鍵束を出したので俺は素早く尻尾で鍵束を奪い取った。
「ユキ!何するの!」
「ご主人様は鍵を開けて私に抱き着くと思いましたので先手をうたせてもらいました」
すると彼女達は携帯で写真を撮りまくった。しばらくの間彼女達は俺の写真を撮る。
「そう・・ユキ、鍵束を口でくわえておすわりしなさい」
「はい、ご主人様」
そして俺は素早く鍵をくわえておすわりのポーズした。すると彼女達の携帯のシャッター音が増えた。そして坂下は俺がくわえている鍵束を掴んで
「ユキ、口を開けて鍵束を私に頂戴」
そして俺は素直に口を開いて鍵束を坂下に渡した。
「しかし可愛いわね・・萌えるわ」
「ありがとうございます」
そして坂下は檻の鍵を開けた。
「ご主人様、もし私に抱き着いたらすぐさま両手と尻尾で気絶するまでくすぐりますよ」
坂下が一瞬扉に手をかけて動きがとまるが
「上等!」
と叫び彼女は勢いよく扉を開けて俺に抱き着く。そして俺は素早く坂下をくすぐった。結果は試合開始十八秒で俺のKO勝ちだった。
そして坂下をベットに寝かせて夕飯を作った。そして夕飯が出来上がると坂下は俺に向かって飛び掛かり抱き着いた。
「まさかご主人様である私を故意的に気絶させるとはどうゆうこと?」
とかなりご立腹だ。
「ご主人様。私が何か?」
と俺はネコミミと尻尾を出して笑顔で答える。
「うっ・・な、なんでもないわ・・」
(くそ〜ユキめ〜。可愛い過ぎて怒れない〜)
そしてみんなで夕飯を食べた。食事の時もみんなが俺を見るので俺は笑顔を絶やさなかった。
そしてバイトに来た女の子達は帰っていった。そして俺は無理矢理坂下と風呂に入れられた。そして風呂から出た後に髪を乾かすがかなり大変だ。(坂下に髪を伸ばせと命令されて今は肩甲骨ぐらいまである)歯を磨いて自分の部屋でパジャマに着替えて眼鏡を外して眠りについた。
次の日、学校に行くため俺はベットから起き出してキッチンで今日の朝食と俺と坂下の弁当を作った後に俺は先に朝食を済ませて坂下を起こしてクラスの男子と女子の昼食の料理を作り重箱に丁寧に詰めた。そして学校に登校すると俺はいつも以上に注目を浴びた。(眼鏡一つでこんなに変わるんだ・・)
そして昼食時に坂下は素早く弁当を食べ終えて、俺の作った料理を売りまくっていた。以前よりも大量に料理があるのと料理の値段が若干値上げしている事とやはり男子からの人気は高い事で坂下の手には結構なお金が握られた。彼女はお金を乱暴にポケットにしまった。
「ご主人様、私になにか恨みがあるんですか?」
「別にないわよ」
「本当ですか?」
「・・ユキ・・帰ったらお仕置きね・・」
うわっ、薮蛇。
「・・帰ったら私を死ぬ程萌えさせなさい。そしたら許してあげる」
「わかりました」
そして家に帰り俺は坂下をこれ以上無いほど萌えさせて気絶させた。・・内容に関してはご想像にお任せする。