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第十話〜後編

 ある日私は目が覚めるとメイド服を着て檻の中にいる。(あれ?私昨日ここで寝たっけ?しかもメイド服着てる・・?)檻から出ようとゆっくり檻の扉に手をかけるが開かない。何と南京錠がタイマータイプではなく普通タイプの物になっている。なのでびくともしない。慌て私は祐樹を呼んだ。

「祐樹!祐樹!ちょっと来て!」

すると暫くして祐樹が入って来た。

「ご主人様。どうなされました?」

「私ここから出られないの。早く助けて!」

「大丈夫ですよ。私がやったんですから」

「えっ?」

「今までご主人様がいろいろと私にやっているで、それをご主人様にも体験して頂こうと思いまして」

「冗談はやめて!早く出して!お願い!」

「ご主人様は私が嘘をつかない性格なのはご存知のはずです」

そして祐樹は鍵を使って自分の首に嵌めてある首輪を外した。

「やっぱりこの首輪はご主人様にピッタリですよ」

私は逃げるが狭い檻の中で私が逃げれるはずがなくすぐに捕まり首輪を嵌められた。

「祐樹・・酷い・・」

「なぜですか?私はご主人様が私にしたことをしているだけですが?」

「で、でも・・」

「そうだ。腕輪もしないとダメですね」

そして直ぐに腕輪を嵌められた。私は泣きそうになった。

「そういえばご主人様は私にいろいろと薬とか手術とかしましたよね」

「そっ、それだけはやめて!」

「じゃあなんで自分が嫌な事を私にしたんですか?ご主人様?」

「それは・・・」

彼女は俯いて答えられない。しばらくして

「ではこれを飲みましょうか」

「まさか・・・」

「そうです。私が眠らされた睡眠薬です。」

「い・いや・・」

「飲めば楽になりますよ。どうします?檻の鍵に接着剤使って一生檻の中で暮らします?」

祐樹はポケットから接着剤を取り出した。

「それは嫌!」

「だったらご主人様のしてる首輪の鍵を接着剤使って二度と開かないようにしますね」

祐樹は首輪に手を延ばす。

「や、やめてー!」

私の叫びも虚しく祐樹は首輪の鍵に接着剤を流し込み二度と開かないようにした。

「お似合いですよ。ご主人様」

私は涙を流した。

「腕輪は勘弁してあげます。どうせ鍵がないと外せないですし、私も気に入っていますから。そういえばご主人様は私に色々なお仕置きをしましたよね」

「えっ?」私はその後祐樹が言うであろうセリフに予測がついて凍り付いた。

「今からご主人様にしてあげますよ・・全部一気に」

「やめて祐樹、そんなことされたら・・・」

「だったら私の奴隷になりますか?早く私の奴隷かお仕置きか選んでください。ご主人様?」

「酷いよ・・」

「そんな事無いですよ。私はご主人様が私にした事をただしているだけですよ。まあほんの少しだけ今までの恨みを込めていますが。おっともうこんな時間です。昼食をお持ちしますねご主人様。」

私は檻の中で泣いていた。お仕置きを一気に受けるか祐樹の奴隷になるかどちらかを決めろと行ってきた。泣きながら横になっていると祐樹が部屋に入って来た。

「ご主人様、気分はどうですか?」

「お願い、出して・・」

「なら決めましたか?お仕置きか奴隷か?」

「解りました・・祐樹の・奴隷に・・なります・・」

「よく出来ました。では私の事はご主人様とおよびください」

そして祐樹は素早く私の口の中に何かを入れ、私はそれを飲み込んでしまった。

「ゆ、ゆう・・ご主人様、何を?」

「さっきの睡眠薬ですよ。おやすみなさいご主人様」

「そ・ん・・な・・」

私の意識はそこで途切れた。次に起きた時はベットの上だった。私は意識が途切れる前の事を思い出し跳び起きて体を調べたが何も変化がない。私は

「ゆ・・ご主人様!ご主人様!」

と呼んだ。すると祐樹がドアから出て来た。

「ご主人様・・私・・」そして祐樹は

「どうしたのですか?ご主人様?私をご主人様だなんて・・もう終わりましたよ」

「えっ?」

そして祐樹は廊下からケーキを持ってきた。

「ご主人様!お誕生日おめでとうございます!」

「えっ、えっ?じゃ、じゃあさっきのは?」

「私からの誕生日プレゼントです」

「え〜?」

「ご主人様がこのような事が描かれている漫画を愛読していましたのを見かけまして私が恐縮ながらやらせて貰いました。どうでしたか?」

「ばか〜本当に怖かった〜・・さっきあなたが言ってたけど・・あなたをこんな身体にした私を恨んでるの?」

「そんなわけないじゃないですか、ご主人様。演技ですよ演技」

「祐樹!」

私は祐樹に抱き着いて泣いた。

「ではケーキを食べましょう。ご主人様の好きなチョコレートケーキですよ。改めてご主人様!お誕生日おめでとうございます!」

私と祐樹はケーキを食べた。

「うん!美味しい!ありがとう祐樹〜。プレゼントも怖かったけど良かったよ〜」

祐樹は私がケーキを食べていると私に嵌めている首輪の南京錠を破壊して外し、腕輪も鍵を使って外した。そして新しい南京錠を持って来て私に首輪と腕輪を嵌めさせた。私の今までの人生で一番怖くて楽しい誕生日だった。 その後私はたまに祐樹が今日やった主従逆転劇をやって貰っている。(・・ヤバイ・・この主従逆転劇・・凄く萌えるわ・・)

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