表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百鬼夜行  作者: ダンテ
第1章 百鬼夜行と暴食のマントス
9/66

⑨ サテュロスのティケ

2階層は緑豊かな山麓の景色が広がっていた、川のせせらぎ、小鳥のさえずり、小道がうねり、山へと誘う。


鬼達は山への一本道を1列になって進んでいた。しばらく進み山道になる頃に事は起きる。


「シュッ!」ハイレンの足元に弓が放たれ、先頭のハイレンが急に止まると、最後尾のダンテまで全員がぶつかった。


「招かれざる客よ!即刻帰られよ、これより先はそなたらの居場所はない!」

また弓を構えながら彼は言う。


下半身は艶やかなな茶色い毛並みの馬、上半身は筋肉質な男の体、顔は豊かな髭を持つ美男子であった。


ムスペル「誇り高き山の民よ、船乗りの酒はいかがかな?

私達は遥か東からマントスを封印にやってきた。

よければ話を聞かせてもらえんか?」


「我が名はティケ!サテュロス族の長である!上等な酒があるなら話さんでもない、

さあ我に着いてこい!」


ティケは振り返り山道を登っていく、鬼達

は着いていく。


ムスペル「サテュロス族は気難しいが酒と女にめっぽう弱い、特に島外の物には目がないんじゃ」小さい声でコハクに耳打ちした。


サテュロスの村は円状の作りで周りを高い壁で囲い、見張り台もあった。


ティケ「最近はマントスも我らの弓が面倒なのか、村には来なくなった。しかし他の階層に比べると水も食料も豊富なので油断はできぬ」

歩みを止めることなく言葉をつなぐ


「しかし見張りもいる事なので、今日の所は羽を休めて飲みかわそうぞ!」


見張り番の鐘の音が鳴り響くのはその日の夜遅くの事だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ