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百鬼夜行  作者: ダンテ
第1章 百鬼夜行と暴食のマントス
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⑧ 塔の様な島アルディアにつく鬼、美しい浜辺、枯れ果てた街。

船はしばらく進み4日程だった朝の事、

朝もやの先からうっすら島が見えてきた、

近ずいていくにつれ全貌が明らかとなる。


島は平たい皿に丸くて平たい積み木を段々と小さくして重ねた様な不思議な形となっていて頂上は雲に覆われる程の高さがあった。


鬼達は島に降りる、白い砂浜に点々と散りばめられた貝殻や流木が彩りを与えている。

浜辺を抜けると街があった、普段なら人里には近ずかないが、マントスの事を少しでも知りたくて鬼達は門をくぐる。


街は土埃にまみれ、井戸も川も乾き、木々は枯れ果て、家の大半は嵐にあったあとのように壊れ、人々はハイレン達を見ても驚きもせずにただ日を避けてねそべっていた。


「この島にはお前達化け物が満足するような、食料も水も枯れ果てた!雨も何年も降っていない!人を喰らいたければ喰らうが良い、抗う力も枯れ果てた!」

寝そべる人の1人が力なく吠える。


ハイレン「確かに我らは化け物だか、地獄の王からマントスを封印する為に派遣されている。人を食べたりはしないから安心してくれ」


ダンテ「水がご所望なら任せなさい」


ダンテは長い鼻を天に向けて大量の水を出し乾ききった地面を濡らす、井戸、ため池にも大量の水を送り込む。


「おおっ雨だ、水だ!」人々はダンテに手を合わせ感謝した。


サンゴ「もうちょっと洒落た感じにできないかしらねぇ」


コハク「鼻から水だからね、、くっくっ」


ダンテ「破壊しか出来ない女共には言われたくないがね」と皮肉った。


「マントスは荒れ果てた最下層には興味が無いみたいで最近は現れません、サテュロスの階層もしくはその上、、ネグラは最上層と言われています。我々は何も出来ませんがご武運を祈っています」街の長らしき人物が語る。


鬼達はお辞儀だけして先に進む。


「サテュロスか、、少しやっかいだぞ、、」

ムスペルは独りごちした。


鬼は右に回旋する登り道を上がっていった。


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