表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百鬼夜行  作者: ダンテ
第1章 百鬼夜行と暴食のマントス
1/66

① 刻はうしみつ、人毛の無い墓場、黒猫の合図で宴は始まる。

そこは山の上、道は草で隠され、入口は木々に囲まれた忘れ去られた墓場、墓石はツタで覆われ誰のものかもわからないが、4匹の鬼が墓守をしている。


鬼達は夜な夜などんちゃん騒ぎ、飲めや歌えや踊れや食えや。


ハイレン「今夜も酒も肴もたんまり有る、明けの明星に見つかるまでに平らげよう!」


乾杯!


ハイレンは兄貴分、虎の頭、青くて大きな身体で力持ち、投げれば星を壊し、飛べば月のウサギを捕まえる、料理とお酒をこよなく愛する優しい鬼。


サンゴ「ダンテ、私の分のキュウリの味噌和え食べないでよ!」

4本のうでに皿を乗せて忙しそうに料理を運ぶサンゴは母親役、長い黒髪の上に塔の様な王冠、足は柱の様に細く、上半身は豊満、目から出される光線は岩も砕き、吐息は全てを凍らせる。


ダンテ「わかったよサンゴ、、」

名残り惜しそうに鼻を引っ込めるダンテは象の頭に大猿の身体、鼻から出される水は国を流し、大きな身体で山をも潰す。


コハク「今宵も月がきれいだね、ヨイヨイ」月夜で華麗に踊るコハクは白装束に般若のお面、手に持つ扇子縦に振れば大風で島をも飛ばし、横に振ればカマイタチで鉄をも切る。


鬼達の宴は波が紅く色ずき、鶏が1度鳴くまで続き、朝日と共に鬼は消える。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ