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美しくなびけ

作者: 永井晴
掲載日:2024/02/19


さあレールの上を進んでゆこう、


呆れるほどに真っ直ぐに、


口を揃える大人たちも、


ただ先へ先へと目指すだけ、


遠い日の線路の輝きのように、


いつもすぐに崩れてゆく何か、


転轍機は錆びきってしまったのか、


空々しい光に水をかけされられ、


望まぬ錆びは根強く僕らの行方を指定する、


怖いわけじゃない、


幸福を求める渇いた喉に、


その水を有効に使いたいだけ、


終わってしまえなんて思うけど、


やけに丈夫な線路は続く、


中身のない見栄を得て、


輝く屍を溜め込んで、


過剰な消費に酔っていくだけ、


その虚しさを見通した僕の予見は、


つまらない平坦の終点までも現して、


曲がらなくてはと心が震える、


でも凸凹で孤独な単線の続き、


そこに幸せはあるのかと、


九十九折の道は見通せない、


だから進むほかないだろう、


騙されていく同士を見ては、


苛立ちが静かに溜まっては、


哀れみの目は誰も救えなく、


サヨナラを言うこともない、


幸福の覚悟は孤独の覚悟、


近くにいるようでとても離れた距離は広がり、


振り返っては涙が風に刈り取られてゆく、


冷たい目尻のわだかまり、


僕の身体に染み込んで、


風に靡く僕の髪の毛は生きている、


得意げな口笛のか細さに、


彼らが気づくのはいつだろう、


何も見えなくなってから、


出鱈目ばかり嘆くのだろう、


幸福というのはささやかなもの、


欲望というのは溢れ出るもの、


的外れな嘲りに苛つく僕も、


きっと奴らの領域内、


耳を狭めて目を細めて、


小さな囁き拾えるように、


いつかきっとなっているから、



















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