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猫の居場所

 陽だまりの中、クルッと丸まった猫が、大きなあくびをする。そして、またむにゃむにゃと眠る。

 今度は、起き上がり、ぐいっと伸びをする。しかし、活動を始めることはなく、やはりまた眠りにつく。

 この三毛猫の日常は、だいたいこんな感じだ。もっとも、僕が知っているのは昼間の様子だけであり、実は夜は活発に行動しているのかもしれない。猫は夜行性なのだ。

 この三毛猫がどのよう夜を過ごしているのか――それを観察してみたい気もする。この場所は、夜になっても門が閉ざされるわけではないので、入ることはできなくはない。とはいえ、夜に来るのはなんとなく怖い。呪われそうな気もする。

 十二月三一日であれば夜も賑わうので、その日を狙ってみようか。いや、逆に人混みがすご過ぎて、三毛猫を見つけられないかもしれない。

――無理に夜に来る必要はないか。

 僕は、まるでここに何千年も居座っているかのように、ゆったりとした時間をのんびりと過ごす猫を見るのが大好きなのだ。


挿絵(By みてみん)


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