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【ヒント】究極人形
「占星術殺人事件」−−−−日本の新本格ミステリは、この一冊から始まった。
作者の島田荘司自体が映像化を拒絶していることもあり、この大傑作も、一部のミステリファンにしか知られていないのではないか、という疑いがある。
この作品は、導入部分からして、センセーショナルである。
六人の処女の身体のパーツを用いて、究極人形を作成するという「妄執」に囚われた男の手記から、この作品は始まる。占星術の考えに従って、牡羊座の女性の頭部、蟹座の女性の胸部、乙女座の女性の腹部、蝎座の女性の腰部、射手座の女性の大腿部、水瓶座の女性の下腿部が究極人形作成のために必要とされるのである。
手記どおりに見つかっていく女性のバラバラ死体。果たして究極人形は実際に作られたのか−−−−その衝撃の真相知るために、ぜひ小説を手にしてみて欲しい。
【ヒント】
SSの指示のとおり、身体のパーツを拾っていくだけです。頑張ってください。なお、「蝎」は「サソリ」と読みます。「蠍」の方が一般的かもしれませんが、原典を参照しました。




