どうしても
掲載日:2023/03/27
人間誰しも、絶対にこれが欲しいというものに、一生に一回は巡り合うものだ。
それがなにか、というのは、その時にしかわからない。
俺がそう思えたものはただ一つ。
今住んでいる土地は、そんなときに買ったものだ。
だいたい東京ドーム30個とかいうとんでもない敷地を、まとめて100円程度で買うことができた。
どうしてこんなに安かったのかといえば、ほぼほぼ山で、さらに開発が難しい地区に指定されていたからだ。
持っていても意味がないということで、こんなに格安で譲ってもらうことができたということだ。
だが、それから10年以上たったころ、この周辺で金が見つかると話が変わる。
一部の地域の開発が可能になるように指定が変更されると、あっというまにとんでもない金の埋蔵量が確認できた。
今までどうして見過ごされていたのかが気になるほどの、とんでもない純度の金だ。
そうして、その地権者である俺は、大金持ちになる道が開かれた。
きっと、このことを予知か何かをしていて、買いたかったのだろう。
そう思っている。




