第1話
悲しさや、儚さを通し大切な人の価値観を見直し
大切な人との残りの時間をどう過ごして行きたいかを考えてほしくて、自分なりの言葉、感じ方を
書き綴りました。長編にする予定なので全体から見ればほんのひと部分ですが頑張って続きを書いていくので温かい目で見てくれると嬉しいです
「もうこの学校ともお別れだな。」
いくつかの想いをのせて呟いた、今日は高校の卒業式だった。
君は今天国で何しているのだろうか…君のことだ。きっと笑いながら僕を見ているのだろう。
そんなことを思っていると涙があふれてきた。
「僕を救ってくれたように君の事も救ってあげれれば良かった。君を頼りにしている人はたくさん
いるのに。」
まだまだ君と話したかった。笑いたかった。泣きたかった。
いくら願っても死んでしまった君には会えない。
「帰ろう。」
悲しい想いを抱え、歩き出した。
帰り道の途中には君と初めて出会った公園がある。毎回公園を通り過ぎるたび、
君との思い出が走馬灯のように一気にフラッシュバックしてくる。
気持ちがあふれれそうになってきたから、気持ちを落ち着かせる為に公園のベンチに座った。
果てしなく続く青の空を眺めながら。
丁度心地の良い風が吹いてきた。とても気持ちが良かったので思わず目を閉じ、
深呼吸をした。
深呼吸をした途端、なぜか突然心地の良かった風が鋭さを持ち、ヒューヒュー音を立て始めた。
流石におかしいと思い、目を開けた。
するとさっきまで青空だと思えない程、オレンジ色に染まっていた。
「ねぇ、さっきから話聞いてる?何回も話すの私嫌なんだけと、」
隣からはもう聞けないと思っていた人の声が聞こえた、
何度もこの声に助けられたから、絶対に聞き間違えたりなんてしない。
君の声だ…
恐る恐る隣を見ると、まぎれもなく君だった…
最後までお読みいただきありがとうございます。
前書きで言った通り、長編にする予定ですのでまだまだ続きがあります。
頑張るので、温かい目で見ていただけると嬉しいです。