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氷の姫君  作者: ran.Dee
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9

クライヴ王子は困り果て隣に立つフローラを見ると真っ青な顔をして産まれたての子鹿のようにプルプル震えているではないか。

急に訳の分からない憤怒につき動かされて無茶を言い出した。


「黙れ黙れ!貴様の屁理屈はもうたくさんだ。

フローラが聖女に認定されれば貴様などどうとでも出来る。

首を洗ってまっていろ!」


もうメチャクチャである。


「フローラさんは聖女候補から外れました。」


爆弾投下である。

これにはフローラ自身が叫び声をあげた。


「どういうこと?!」

「カーライル枢機卿猊下に聖女候補の人となりの見極めを依頼されていたのです。

そのご報告の結果、決断されたようです。

知らせは寮に届いているはずですがご覧になっていないのでしょう。

もう半年あまり帰宅されていないようですから。

月曜日はコンラッド・グッドフェロー様のお部屋、

火曜日は平民の男性のお家、

水曜日はチェスター・パウエル様のお部屋、

木曜日は別の平民の男性のお家、

金曜日はバーナード・ギボンズ様のお部屋、

土日はこれまた別の平民の男性宅でしたが昨日一昨日は初めてクライヴ王子殿下のお部屋にお泊まりでした。

ちなみに元聖女候補のお得意な治癒魔法で純潔の証も再生出来るようです。

公爵家令嬢の豆知識です。」


壇上の5人が一斉に顔を見合わせ、一瞬の真空状態からの怒涛の罵り合いが衆人環視のもといつ果てるともなく繰り広げられた。


そうこうしてる間に早馬で王宮に伝令した護衛騎士が戻ってきて公爵家令嬢と王子付き近衛隊長に書状を渡した。


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