桃源郷への道 11
★部分を削除改定しました。
完全ver.はムーンライトにて。
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……あれ?
ジョージオさまが、いない……。
身体を起こそうとして、体中のあちこちが痛いことに気づいて驚いた。
「おや、目が覚めましたか。もうそろそろ起きていただこうと思っていたところです。ちょうとよかったですね。……おはよう。フィズ。気分は如何ですか?おつらくは、ありませんか?」
美々しい勲章や宝石をきらきらさせた宮廷服を身につけて、ジョージオさまは私の顔を覗き込み、軽いキスをくださった。
「……あちこち痛いです。でも……幸せな気分です……。」
そう言ったら、もう一度キスされた。
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不意に扉がノックされた。
ジョージオさまは、渋々キスを中断して、扉の向こうに向かって言った。
「わかっている。着替えたら、すぐ行く。」
扉の向こうから急かされ、ジョージオさまは仕方なく私を抱き起こした。
「家族が揃ったようです。参りましょう。」
「え!大変!お待たせしちゃってるんですか!?」
身体が痛いとか、言ってられない!
★
「いらっしゃい。お身体を、拭ってさしあげましょう。」
オロオロしてる私にほほえみかけて、ジョージオさまは私の全身を甘い薔薇の香りのするお湯に浸した布で清めてくたさった。
「ドレスとアクセサリーは、選んでおきました。髪も結いましょうか。」
「……ありがとうございます。」
寝起きなだけでなく、何だか身体中がぎくしゃくして、頭もぽーっとしたままの私は、ジョージオさまの着せかえ人形となった。
途中で、トミルお姉ちゃんの形見の首飾りのことを思い出したけれど、既にジョージオさまが真珠をちりばめた首飾りをつけてくださっていたので、言い出すのをやめた。
まあ……また機会はあるし……。
「よくお似合いですよ。」
着付けも、髪を結い上げるのも、ジョージオさまが手際よく整えてくださった。
ずいぶん器用……というか……慣れてらっしゃいますね。
さすがに、経験の豊富さに気づいた。
「あの……ジョージオさま。差し支えなければ、教えていただきたいのですが……」
「はい?何でも聞いてください。2人の間に隠し事はなしにしましょう。」
にこにこ笑顔でジョージオさまはそうおっしゃった。
……ので、遠慮せずに聞いてみた。
「私は、ジョージオさまの、何人目の配偶者候補なのでしょう。」
ジョージオさまの笑顔が固まり、沈黙が広がった。




