憂鬱な開幕
異世界ものです。
チートとかはありません。
そもそも戦闘自体ないです。
「大天使カーリンよ。ここ二百年のお主の行動や言動には目に余るものがある。
よって、主神会議 にてお主の位を大天使から天使へと降格することとした。
反省し、今後は神に仕えるものとしての使命を果たすべく粉骨砕身しっかり働きたまえ。」
数百年ぶりに話しかけてきた上司である水神の第一声がこれだった。
面倒だったが直属の上司の呼び出しだったため、仕方なく出頭してみたらこれだ。
抗議をしようかと考えたが水神はもうこの話は終わりだと言わんばかりに書類仕事を始めてしまっている。
‟わかりました”と一言いい私は執務室を後にし、いつものサボり場所へと向かった。
「はぁ~今日もまた憂鬱な一日が始まったかぁ~」
気持ちのいいお日様が差すサボり場でゴロゴロしながら惰眠を貪った。
肌寒さで目が覚め、気が付いたら夕方になっていた。
さすがに私も焦った。
「このまま二度寝したら風邪ひいちゃう!」
少し頭も起きてきたところで衝撃の事実に気がつく。
「やばい、どうしよう。
さすがに寝すぎた。しかも、私のお昼御飯が消えた……」
とりあえず現状の確認を行おう。
異常発見!
めちゃくちゃお腹すいている。
すぐさま食堂へと行き少し早めの夜ご飯を食べることにした。
「今日のおススメは、麻婆豆腐だ!」
食堂のおばちゃんに麻婆豆腐を頼んだ。
もちろん甘口である。
しっかりと残さず全てを頂いた。おいしかった。
夜ご飯を食べて満腹になった私は少し食堂で休んだ後お風呂へと向かった。
お風呂場はいつも通り平和で、ゆっくり浸かることが出来た。
少し湯船に浸かりすぎた、のぼせた。
のぼせてはいたが、ルーティンであるお風呂上がりの牛乳はしっかり飲んだ。
「やっぱり、お風呂上りに腰に手を当て飲む牛乳は至高よね!」
のぼせて具合が悪かったので自室に戻りすぐにお布団へとダイブした。
「明日はいい一日になりますように。
おやすみなさい。」