ケイタの転生
高橋啓太は日本に住む高校2年生だった。
しかし、ある嵐の日雷に打たれあっさりと
ーーーー命を落とした。
次に啓太が目を覚ましたのは一面真っ白な空間だった。
「ここは…どこだ?」
「天界じゃよ。」
「うわ!?」
背後からの声に驚いて振りかえると1人の老人が立っていた。
「だ、誰だ!!」
「そうじゃの…お前さん達の世界でいう神というやつじゃ。」
「ええ!?」
「お主、死んだんじゃよ。」
老人はきっぱりとそう言い切った。
「死んだ…?そうだ確か俺雷に打たれて…!」
「それでの、その雷なんじゃが…まぁその、天界から誤って放たれたものでな。」
「へ?」
「つまるところ…こちらの手違いだったんじゃよ。」
「手違い!?俺、それで死んじゃったんですか!?」
「すまんの…。じゃがお主はその保証として生き返れるからそう気を落とすでない。」
「え!!本当ですか!?」
「ただし、どこか別の世界になるのじゃがな。そこにその姿のまま転生させよう。」
「それってまさか異世界転生ってやつか…?」
似たような話を本で読んだ事がある。
まさか自分がそうなることになるなんて…!
だが、実際経験してみるといきなり別の世界に転生だなんて不安しかないぞ…。
「大丈夫じゃ。お主らの世界の人間の素質が大いに発揮される世界に転生させるつもりじゃからな。
本当は同じ世界に転生させてやりたいんじゃが、1度死んだ人間が生き返ったらお主の世界では大混乱じゃろうからのぉ…。」
こちらの心を読んだように老人…もとい神様が説明する。しばし考え、俺は答えた。
「それしかないのなら…お願いします。」
その瞬間辺りは光に包まれ俺はまた意識を失った。