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ヒーロー戦隊

作者: 行世長旅

「フェッフェッフェッ、無駄だ……もう周りには誰もいない……!」


「誰か助けてー! このままじゃ納期に間に合わないー!」


「諦めて通常業務に戻るがいい……!」


「そこまでだ!」


何奴なにやつ!」


「とぅっ! 私達が来たからにはもう安心だ」


「あ、あなた達は……!」


「始発終電は当たり前、社畜ブラック!」


「血管に流れるエナジードリンク、社畜ブラック!」


「2つ返事で休日出勤、社畜ブラック!」


「悪魔も逃げ出す繁忙期、社畜ブラック!」


「平和を愛するイエスマン、社畜ブラック!」


「「「「「過労死戦隊、ドウスンジャー!」」」」」


「やはり来たかドウスンジャー!」


「人の心に巣食うたいだもん! お前は俺達が倒す!」


「そう簡単にいくか! くらえ! スイミンドウニュウザン!」


「はっ! そんなもの、このスプラッシュバリア(エナドリ乱飲)の前では無力!」


「なにいっ!」


「俺のターン、ドロー! 俺はユウキュウキュウカを生け贄に、サービスザンギョウを召喚! 皆! 魔力(明日の休日)を渡してくれ!」


「もちろんさ!」


「よし! これで宝具を発動できる! ……無限に、仕事を、続ける世界、その名は……! 〔無限の労働アンリミテッド・ワーキング・ワークス〕!!」


「くらえー!!」


「ぐぁぁぁぁぁぁあ!」


「……討伐完了」


そして今日も、案件の納期は守られた。

過労死戦隊の戦い(仕事)は、まだまだ続く。

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