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勉強しない自称浪人生、転生してオレtueeeを目指す  作者: 認めろよ!ニートであることを
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受験やめてスローライフ始めました

だんだん書くのが楽しくなってくる。

習慣のチカラじゃーーー!!

「おめえ、よそ者だな。何しにここへ来た?」


何と!第1村人を発見して突撃インタビューしようと試みていたオレの野望はここで儚くも潰えてしまったのだ。


というかこのオヤジも気配を全くオレに感じさせずに現れやがった。

麦わら帽子を目深にかぶって痩せている以外は

「フッ、戦闘力たったの5、ゴミめ」と言われて

銃をぶっ放したオッサンにそっくりだ。


ここはどう答えたものか。オレは思案する。

そもそもあの屋敷とかの村が近いのは先程の移動でわかったため、この村とあの屋敷に何らかの

関係があるのは明白だ。


ただこの村の外観からそこまで困窮しているよ

うでもないことから、この村は屋敷からそこまで酷い搾取なんかはされたりしていないと見る。


そこでオレは屋敷のことを口に出すことにした。


「屋敷の赤い姫様に助けられてここの村に

流れ着いてきた次第でやんす。」


田舎なまりも忘れずにブレンドする辺りにオレの光り輝くコミュ力の片鱗が窺える。


すると人参の人に弾丸をキャッチされてブチのめされそうなオッサンは目を見開いた。


「おめえ、あそこの主に会ったのか!

おめえ、いや、お前さん一体何者なんだ?」


誰と聞かれても予備校の机の上に座って早半年

が過ぎようとしている自称浪人生だ。


しかし、そのまま答える訳にもいかないので


「盗賊に身ぐるみ剥がされて捨てられた旅の者

です。」


一瞬だけオッサンが眉を寄せた気がしたが

気のせいだろう。


するとオッサンは言った。


「オレの家に来い。泊めてやるし気の済むまで

いていい。ただし最低限は働いてもらうし村人

との交流もある程度はしてもらうがな。」


何たる好都合!泊めてもらえる上に職まで

ゲットできたではないか。


オレは喜び勇んでオッサンの後に続いた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



痛い、全身が痛い。


眼が覚めて体を起こそうとすると全身の激しい痛みがオレを襲った。体が動くのを拒否していると錯覚するレベルで痛い。


ーー 村で過ごすこと3日が経過した。



オレこと一浪丸は全身筋肉痛で悶えていた。


そこに家の戸が開いてオッサンが顔を出した。


「おいイチロー、早く来て手伝え。人手が増えたんだ。今のうちに畑を広げるぞ。」


どうやらオレという足手まといが加わったこと

を口実に村の人々は種を蒔く直前のこの時期に畑を土を耕して広げている最中だった。


というか色々とおかしいのがこの村の人々、

牛とか機械とか畑仕事で使わないのだ。


素手で地面に肘くらいまで手を突っ込んで

掘り返している。恐るべきパワー、体力。


最早同じ人間技じゃないし、オレが居なくても

余裕で畑耕せただろと思うのだが足手まといの

居候に仕事を与えるために村のみんなして畑を

耕してくれているそうだ。


ちなみにオレの仕事は地面を掘り返した時に出た大小さまざまな石ころを集めて森の端っこまで

捨てにいくという作業を延々と繰り返すことだ。


マジでキツイ。


オッサン達が袋に入れてくれる石の量が半端ではない。袋の中に入っている石を少し減らして

2回に分けて持って行こうとしたら何か睨まれた

のでわざわざ重労働をしていた。


そんなこんなで今日も一体どこまで畑を広げるんだと思いつつも支度をする。


井戸水で顔を洗い割と蒸されたイモを食べたら

作業開始だ。


一体いつまでこのオレのための重労働が続くのだろう、そんなことをオレは延々と考えていた。


時刻は既に昼どきに差し掛かっている。


石を運ぶついでに日陰でコッソリさぼろう

などと本日4回目くらいになる思考をオレがして

いたときのことだ。



ーーー ピシャ、ドガァン ーーー




突如として轟音と共に緑色の閃光が先程耕されたばかりの畑に直撃した。











読んでいただきありがとうございます!

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