消し炭フラグ
毎日更新だけは絶対にやめねぇってばよ!!
ババアの足音が止まった。
それを理解して安堵する。そして自らの幸運に感謝する。
どうやらオレが発した以上の禁句をオバハンに向かって発したバカが現れたようだ。
何にせよこれでオレはこれ以上地獄のような拷問もされずに済むし、これから痛みつけられるであろう奴のことを思うと胸がスッとする。
せいぜい精神が崩壊しない程度に苦しみ続けるがいい。そしてオレはそれを見て先ほどの理不尽な拷問に対する鬱憤を少しでも晴らさせてもらうとしよう。
そんなことを考えているとどうも様子が
おかしい。
先ほどババア発言した奴の悲鳴と呻き声が一向に聞こえてこないのだ。地面に突っ伏しながら
叫び声のBGMを聞いてやろうと思ったが予定変更だ。
仕方なしにオレは上体を起こすことにする。
体は先程完治させられたが腹を何度も潰された
ことによる精神的なダメージのせいかまだ手足に力がうまく入らない。
ひょとするとヤツはもう飛び散った肉片になっているかもしれない、そんなことを思ってババアのいる方を見るとそこで驚くべき光景を見た。
ババアがまだ動かずにいる。というかオレは先程ババアという名の溶鉱炉に飛び込んだヤツを
知っていた。
オッサンだった。オレを凶悪なサルどもが跋扈する山に置き去りにした張本人だ。
もう二人とも潰し合って爆発しちまえ、心からそう思った。そんな光景を期待しながらオレは固唾を飲んで状況を見守っているとババアの方が口を開いた。
「随分と久しぶりだねえ、フレア。
紅色姫の犬っころがこんなところで何してる?」
「ふん、そこのガキをを拾いに来ただけだ。」
オッサンは答えた。
てか、今更だけどオッサンの名前ってそういや
そんなのだったな。
言い訳として言っておくと村でこき使われ続けたオレに美少女以外の名前を覚える余裕なんて
微塵も存在しなかったのだ。
断じて人に興味がなくて普段からとりあえず
表面だけのコミュニケーションをしているとか
そういうのではない。断じてないのだ。
それよりも聞き捨てならんのはオッサンが
オレを迎えに来ただと!?
正直、いつもなら学校のトイレの床を隅々まで
舐め回すよりも嫌だがこのババアの前では仕方
ない。
大喜びでまだ立ち上がれるほど手足が動かないので地面を這うようにしてオッサンの足下に
向かって進む。
その様子を見てオッサンは顔をしかめた。
「おいババア、コイツはやっぱりくれてやるよ。」
そう言うと俺に向かって再生し続ける緑の
触手怪人を一瞬にして消し炭にしたあの小さな
太陽をオッサンは作り出してオレに向かってブン投げた。
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