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見つけた、運命の恋  作者: 足尾緒里
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恋と気付いてからは早かった。

終わると分かっていても好きになるばかりでそれが辛くて楽しみで仕方なかった棚の間のひみつも行くのがいやになっていた。

その日はたまたま調子が悪くて陵に何も言わず保健室で昼休みを過ごした。その日は5限は参加せずに6限から行ったので陵にはきっとしんどかったんだなと思われたかなとあまり深く考えなかった。

その日からなんとなく図書室に行きづらくなってとうとう行かなくなった。6人でしゃべって

たりすごす日はあったが2人ですごす日はなくなった。それどころか目を合わすこともなくなった。

こんなはずじゃなかったのにな。私が好きにならなかったらこんなことにはならなかったのに。

そう思っているうちに自分を追い詰めていた。

こんなに嫌な気持ちになるならおわらせよう。

律花や真澄にもこの気持ちを話していたらこんなことにはならなかったのかも。

でも言わなかった。少し言い訳をしたら言うタイミングがなかった。

こう考えた翌日、面と向かって言える自信がなかったから手紙に書いた。

陵が好き。

好きになるのが辛いから自分勝手だけど終わらせたい。

6人の関係が崩れてもいい。今度からは5人でいい。私は抜ける。

そんなことを泣きながら書いた。

本当は振られたって気持ちが終わるわけじゃないと分かっていた。

でもけじめをつけるためと自分勝手な行動をした。

それは自分でも分かっているつもりだった。でも本当は分かってなかった。

私の目を覚ましたのは手紙を下駄箱に入れた翌日、楓太だった。

ベットの上で放心状態で寝転がっていたとき、千尋の部屋から楓太の声が聞こえた。そして、楓太が私の部屋のドア越しで話しかけてきた。

「陵のこと好きだったのか。見てたらわかるけど」

ゆっくり話しかけてくる楓太の優しさを感じた。

「好きになるのが辛いってのはよくわかる。俺も千尋のことがあるからな」

ふいに涙が出てきた。

「でも紗雪は自分勝手すぎる。自分でも分かっているだろ?5人でいいなんて誰一人思ってねーよ。陵だってそうだよ。陵から話を聞いた。陵からも話があるって。明日、きちんと話せよ。どんなことであれもう2度抜けるとか言うな。俺や陵を含めて全員、みんな紗雪もお互いも大好きだから。一人になるな。これは俺からのお願いだ。一方的に話してごめん。帰るな」

楓太ありがとう。みんなごめん。私の心はそれでいっぱいだった。私に出来ることは明日、陵とどんなことであれ話すことだ。

その夜はぐっすり寝て、翌日、元気よく家の玄関ドアを開けた。

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