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第三話 将来を考える

オレ達三人が話をしていると、真昼の腹が盛大に鳴った。


グーという音が狭い部屋の中で鳴り響く。


「お腹が空きましたね。

ここにある物で何か食べますか?

ちょうどカップ麺が三人分ありますし、お湯を沸かしますか?」


真昼は、オレの部屋の中を物色し始めた。


部屋の中に食料はそれなりにある。


カップ麺と袋麺、冷蔵庫の中に少しの野菜が置いてあった。


飲み物も箱ごと置いてある。


「いや、カップ麺は駄目だ!

君は、可愛いエプロンを付けて、袋麺を調理するんだ。

料理自体は得意だし、美味しく作れるだろう?


今は微妙な空気なんだ。

彼を喜ばせて一緒に住む為にも、新婚さん並みの体験を味わってもらわなければいけない。


それに、もしかしたら彼の最後の食事かもしれないんだ。

少しは幸せを味わってもらいたいものじゃないか!」


「そうですね。

彼の気持ちも考えてあげないといけませんね」


二人は、オレに見えない様に涙を流していた。


オレの為に悲しんでくれている様だが、なんか嫌だった。


真昼は、オレにエプロンを要求する。


若い高校生男子の家にエプロンなどあるはずもない。


「すいません、エプロンは基本的に使わないんです」


「そうですか、分かりました」


真昼は、エプロンを付けずに料理を開始した。


彼女が料理を開始すると、オッさんがオレに話しかける。


「君は、今貴重な体験を一つ無くしたんだぞ!

もしもエプロンがあれば、言葉巧みに裸エプロンにさせる事もできたのに……。


次からは、真昼ちゃんと一緒にエプロンなどの必要な物を買ってくる様に!

男子高校生が望む理想的な花嫁さんを想像するんだ!

君には、その権利がある!


そして、私もそれを味わう権利があるんだ!

真昼ちゃんは、賢いし優秀だが、隙も多い。


普通の女子なら嫌がってしてくれない事も、彼女ならすんなり受け入れてくれる。

頑張って、恋人体験をするがいい。

まあ、恋愛関係になるのは、絶望的だと思うが……」


オッさんは、真面目な顔でそう言った。


いったいどの程度までサービスしてくれるのだろうか?


オレは、可能な限りのアイテムを用意しようと考えていた。


ネコミミやセーラー服などが頭の中で滝の様に思い浮かべることができる。


下らない能力だが、これも脳が進化した影響らしい。


「ネコミミか、セーラー服あたりがオススメだな。

底辺高校は、半不良野郎どもを繋ぎ止める為に、女子のセーラー服は異様に可愛い。


真昼ちゃんが着れば、その辺の女子高生より段違いで可愛いだろう。

髪型も黒髪ロングだから、ネコミミが似合う!」


「あれ、今オレが考えた事と同じですね。

偶然でしょうか?」


「私の性癖と合うとは、とんだ兄弟がいた者だな。

君とは、いい間柄になれそうだ!

これから、いろいろよろしく頼むよ!


真昼ちゃんが風呂に入っている時に、偶然間違えたふりして戸を開けたり、ブラジャーとパンティーを物色したり、一人ではできない事も二人でなら怖くはない!」


「自分とあなたの考えが怖いです。

なんで、考えが良いように合うんですか?


オレは、硬派なんですよ。

真昼さんの事、可愛いとは思っても、そういういかがわしい発想はしなかったのに……」


「なるほど、春の目覚めか。

男子たるもの、ある一定の年齢に行けば、女性をそういう目で見始める事もあるものだ。

これが遅くなると、失った青春を取り戻そうとして売春や援助交際に走るようになる。


普通ぐらいのタイミングで良かったな。

これが二十代、三十代になると手が付けられん!」


「うーん、どうなんでしょうか?」


オレと内藤のオッさんがちょいエロ談義をしていると、真昼さんがラーメンを作って持って来た。


髪型をポニーテールにして、ちょっと汗をかいている。


これは、ポニーテール愛好会の連中には堪らないシュチュエーションだろう。


男子の約九十%がポニーテール好きだという統計データが出ている。


当然、オレが誘惑に抗えるはずもない。


新婚の新妻をイメージしながら真昼さんを見つめていた。


内藤のオッさんが言うように、かなりの美少女である事が確認できる。


社会に出ている為、大人の色気が漂っているが、肌の質感や唇の色は若者である事がわかる。


後、オッパイがもう少しあれば申し分ない。


これらもオッさんと意見が合い、少なからず凹んだ。


(なんで、こんなにオッさんと意見が合うんだ。

オレは、将来こんなオッさんになるのだろうか?


うーん、収入や役職は申し分ないが、家庭が崩壊していたら嫌だな。

ちょっと探りを入れてみるか?)


オレは、内藤のオッさんが少し気になった。


学歴は違うのだろうが、将来的にこんなオッさんになる可能性は高い。


オレの理想の結婚生活になるかで重要な資料だった。


理想とかけ離れていた場合、なんとか修正しなければいけない!


「あの、内藤さんは家族生活はどうなってるんですか?

なんかここに住み込みで泊まるような事言ってましたけど……」


「おっ、やっぱり真昼ちゃんと二人っきりになりたいから、私は邪魔だという遠回しのアピールかな?

分かるよ、確かにオッさんは邪魔だもんな。


二人っきりなら、徐々に真昼ちゃんをその気にさせちゃえば、一気に進展させる事ができる。

しかし、私がいるんじゃあ、途中で止められてしまう危険があるもんな」


「いえ、そういうわけじゃないんですけど……。

ただ単純に家族生活が気になっただけです」


内藤さんは哀愁が漂う雰囲気を醸し出し、お茶を口に含んでこう言った。


これがお酒のほうがさらに詳しい内容を教えてくれるだろう。


見ず知らずの男子高生に、自分の赤裸々な家族生活を教えてくれるのは、こうならないようにと言う警告も含まれているようだ。


「今は、完全に別居中だ。

妻に愛想を尽かされて以来、自宅に帰ることも禁止されている。


別に、不倫や浮気が原因じゃないんだけどな。

家族を顧みず、研究に時間を費やしていた結果、いつの間にか追い出されるようになったんだ。


今では、私が自宅に帰って来ても、家の鍵は開けてくれないし、無断で入ろうとしたら警察を呼ばれる始末さ。

娘もいるが、中々忙しいようで会ってさえくれない。


家族サービスをしない夫は、どうやらこうなってしまうらしいな。

少なくても一ヶ月に一回くらいは、家族サービスをする必要があったらしい」


「さすがに、それは厳しすぎませんか?

生活費や教育費は納めているんでしょう?


冷たくされる事はあっても、家に帰れないのは別に問題があるような……。

まあ、他人がとやかく言える立場じゃないですよね」


オレの理想の結婚生活とは真逆だった。


ただのATMと化し、お金を納めるだけの生活を強いられていた。


可哀想だが、オレにできる事はない。


同じ轍を踏まないように、真面目に警告を受け止めるくらいだ。


しかし、内藤さんと話をするうちに、自分の中に目覚めた超能力に気付いていた。


内藤さんの心の言葉が頭の中で浮かび上り、二重音声のようにして聞こえ出していた。


この現象が突然に発生し始めた為、二人もオレの異変に気が付き始める。


ラーメンをすすりながら、オレの行動を観察し始めている。

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