世界終末時計0分前
世界終末時計。
正直、世の中にとっては切実で真面目な言葉なんだと思うんだよね。
つまるところ、使い古されたネタだろうと。
だから言い訳をするけど、どっかで見たって思う作品になるだろうね。
つまり、世界終末時計って言葉を知らない人に普及させるだけの作品になるんじゃないかな。
それでいいや。
無知は罪って言葉もあるし、興味を持つきっかけぐらいにはなると良いな。
知らないを知るって結構楽しいぜ?
今日、人類は滅亡する。
何かを失敗したからではない。
これは必然だ。
生き物が死ぬのと同じくらいに当たり前のこと。
つまりは、生き物の性。
いつか迎える絶対の結末。
主に受動的に、稀に能動的に。
所謂、運命。
それにしても、世界を道連れにすることができる人間という存在は、生き物の中で最も醜悪と言えるかもしれない。
他に世界と共に絶滅した存在を挙げるとしたら、太古の時代に生きた恐竜だろうか。
だが、彼等は滅びたくて滅んだわけではなく、原因は隕石衝突に急激な環境変化、その他にも色々あるが、受動派だ。
勿論、能動派が全くいないとはされていなかったが、少なくとも世界を道連れなどと考えもしなかったろう。
まぁ共通して言えるのは、人間も恐竜も、受動派も能動派も、自分達から滅びを求めていない点だろうか。
滅びたくないからこそ、滅ぼし合うわけで。
その結果が、世界まるごと道連れに滅亡なのだから。
全く救えない。
もう時間が来たらしい、無駄話が過ぎたか。
さぁ、世界よ。ミサイルの貯蔵は十分か。核の蓄えはどうだ。
自国の勝利を疑わない政治家も、神の救済を信じる宗教家も、よく分かっていない一般人も。
安心するといい、すぐ終わる、スイッチ一つでお仕舞いさ。
運が悪くなければね。
それでは皆様、さようなら。
よい終末を。
因みに、世界規模の生物の大量絶滅って既に5回は起きていると考えられているらしい。
だから、もし人間が世界滅亡をしようとしたら6回目ってことになるね。