第一章ー幕間ー
幕間になります。次から本編戻ります
皆が寝静まった頃、元々人が訪れない街外れの広場に二つの声がする。
「ピース、勝手な単独行動は慎んでくれ
リーダーだからって例外はない。
アンタが作ったルールだ、守ってくれ」
「そう、怒らないでください
もう何度も謝ったじゃないですか
誠意が足りないというなら靴でも舐めましょうか?」
男は飄々と戯けて答える。
「その胡散臭い笑顔を見てると腹が立つんだよ
あとブーツが汚れるから舐めなくていい」
話す二人の姿が月明かりに照らされると
どこからともなく十数の影が現れる。
「メビィの律儀に相手をしてくれるところ私は好きですよ?…っとお客様の御出座しですね。」
待ってましたと振り向き両腕を広げ語り出すピース
「さて、今宵のショーも開幕の時を迎えました。
キャストは私、ピースとメビィが勤めさせていただきます。演目は十六夜にちなんで[二身十六剣]といたしましょうか…
それでは、瞬きをしてお見逃しないよう
お楽しみください」
タキシードの襟を直し胸にシルクハット当て深く礼をする。
「…それ毎回やってるけど恥ずかしくないの?
まぁいいや、さっさと片付けよう」
ピースは、胸のシルクハットを高く振り上げると
十六本の剣が高らかに舞う。両手に掴み流れるように投げつけると影の頭部に深く突き刺さり影と共に霧散して消える。その動きが早すぎて反応もできずにいる影達は次々に頭に剣を生やしていき数秒ほどで影は全て消え広場は静寂を取り戻した。
ほどなくして、ピースは深く礼をすると顔を上げメビィに話しかけ肩を震わせながら歩き始める
「これでは一身十六剣でしたか…
気を取り直してメビィさん?いきましょうか」
その様子にプルプルと震えながら睨み付けるメビィは「いつか仕返ししてやる」とピースの背中に小さく呟いた
ありがとうございました




