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冒険者ギルド

『三度目の勇者は一般人としてすごしてもいいですか?』を読んでくれてありがとうございます。


更新はゆっくりで、文章も無茶苦茶なところもありますが、感想等いただけたら嬉しく思います。


基本好きなように書いていこうと思っていますので、変な所があればすいません。

「あなた・・・・」


 リョウはそっと目を反らす


「すいません、私には測りかねますのでギルド長にお会いしていただいてもいいでしょうか?」


「い、いやぁ」


 リョウは今回の転移でなるべく穏便に、トラブルに巻き込まれず平和に過ごしたいと考えていた。

 ここであまりの高度なリョウの能力が露見してしまうと、トラブル必須である。


「た、たぶんそれ壊れているんですよ」


 あははと更に乾いた笑みを浮かべるが、逃がされるはずもなく


「いいですね?」


「・・・・」


「ね?」


「はい」


 押しに弱いリョウであった


「あ、自己紹介がまだでしたね。私はケイトと申します。これから長いお付き合いになると思いますので、覚えていてくださいね」


 ニコリと笑うケイトの目が怖い


「あ、あぁよろしくです」


「それではしばらくお待ちください」


 そういうとケイトはカウンターの奥にある階段をのぼっていく、恐らくギルド長に報告しに行くのであろう。


 冒険者ギルドは様々な国にあり、国家とはまた別の独立した組織で運営されている。

 そのためここでの登録証、通称ギルドカードはパスポートのようになっており、国から国への移動を容易にすることができる。

 しかし、戦争などが始まるとこの冒険者ギルドで傭兵を雇う国も多く、そういったときはしばし渡航が困難になったりもするがここ数年はあまり戦争といった争いもなく平和なのであまり関係ない。

 またギルドカードにはランクがあり、上は「S」から下は「H」まである。それらのランクはレベルと今までの功績、そして臨時試験で決められている。この臨時試験については、功績やレベルを見ても判断がつかない場合に受けさせられるらしい。


 といった内容が書かれているパンフレット?木の板があったためリョウはそれを眺めて時間をつぶす。


「へぇ~、ギルドってこんな風になってるんだぁ」


 今までこういったところに登録した経験がないため新鮮だった。

 過去二度とも勇者としての修行、旅を続けていたのでこういったところに登録する必要がなかったのである。


「おまたせしました、リョウさんこちらへどうぞ」


「あ、はい」


 そういってリョウはケイトに案内され二階へと階段をあがる。


 コンコンコン


「ギルド長、お連れしました」


 二階の一番奥にある両扉をケイトはノックする


「おう、入れ」


 かなり低く渋い声がする。威圧感があり、声だけで子供なら泣きそうだ


「失礼します。こちらが先ほどお伝えした方です」


「おうおう、なんかすっげぇ数値のレベル表示がされたんだって?」


「はい、レベル765です」


「ん?がっはっはっはっはっ!そりゃすげーなぁ!」


 ギルド長は豪快な笑い声をあげながらソファに座るように促してくる


「まぁまぁ、詳しく聞こうじゃないか。ケイト、茶でもだしてくれ」


「かしこまりました」


「いや、なんかあの魔道具?壊れてるんじゃないかと・・・」


 対面のソファに座りながらリョウがそう答える


「ん?それもそうか。あぁ、自己紹介がまだだったな、俺はここのギルド長をしているボイスだ。冒険者になるんだろ?なら今後もよろしくな」


 ニカッと男くさい笑顔を向けてくる。

 

「っと、さっきの誤作動の可能性だが、こっちのでも測ってみようか」


 そういうとボイスは先ほどと似たような板を持ってくる


「これはお前さんを先ほど測定した魔道具よりも少しばかり精密なやつだ。なんたって年齢がわかる!」


「・・・・・・・」


「おい、今どうでもいいっておもっただろ!?最近の女はすぐに年齢を偽りやがるからな~、とまぁそんなことは置いといて。ほれ、早速手を置いてみろ」


 リョウは先ほどと同じように手を板の上に置く


「あ、はい・・・」


「んじゃまぁ少し待ちな」


 ボウッと先ほどと同じように青い光が現れて


リョウ 16歳

レベル:765

称号:怠惰 中二病 歴戦の戦士 *** *** ***


「・・・・・・・・」


「・・・・・・・・」


 沈黙が部屋を包み込む




「なんだ、まぁそのレベルは本物ってことが決定したのぅ」


「そ、そうなんですかねぇ」


 深いため息をつきながらボイスがそういう


 コンコンコン


「お茶をおもちしました」


「おう、入れ」


 ケイトがお茶を二人分もって入室してきた


「それで、どうでしたか?」


 ケイトはお茶をテーブルに置きながらボイスに話しかける


「そうだなぁ、まぁ数値はカウンターで測定したものと同じだったわ」


「やっぱり」


 そういうと二人してじっとリョウを見つめる


「な、なんでしょうか?」


「なんでしょうかじゃねよ、なんだよこのでたらめなレベルわ。おまえさんいったい何者なんじゃ?」


(なんて答えようか、ここまでくると誤魔化しようがないよなぁ。でもなんて言ったらいいんだ?城で召喚された異世界人のうちの一人ですけど、勇者じゃなかったんで解放されました。でも過去に二度勇者してるので能力が高いんです!テヘペロ・・・・。いや、なんか自分で言うのもなんだが、無茶苦茶だなぁ俺。)


「えっとぉ、実はですね・・・」


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