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出会い②

二日続けての投稿です。


また少しあくかもしれません・・・・。

「まぁ、事情はなんとなくわかった」


『じゃろ!?わし悪くないじゃろ?』


(しかし、封印されるってことはこの世界でドラゴンは人類の敵と認識されているんだろなぁ)


「しかし、外に出すことはできん」


『なぜじゃ!?』


「いや、封印されるってことは今まで悪さしてたってことだろ?」


『しとらんのじゃ!そもそもドラゴンは人間を襲ったりしないのじゃ!』


「でもなぁー」


『ぐぬぬぬぬぬ』


(なんだかかわいそうになってきたなぁ)


「よし、じゃあ条件をつけよう!」


『条件?』


「ここに魔力をおさえる魔道具の腕輪がある」


 そういってリョウはポケットから先ほど露店でかったただの銀色の腕輪を取り出す。


『ふむふむ』


「これを付けてしばらく俺と行動してもらう、それで問題がなければ解放ってことで」


(まぁドラゴンがこんなこと了承するとは思えないが、俺の目の届かないところで何かされると目覚めわるいしなぁ)


『なんじゃ、そんなことか!よいぞ!!』


「え、いいの?魔力とか激減するやつだけど?」


『おぬしが言い始めたことじゃろうが』


(うーむ、予想外だが・・・まぁいっか)


「で、どうすればいいんだ?」


『入り口付近に手をだして魔力を放出すればいいのじゃ!たぶん・・・』


「たぶん?」


『わしからじゃ外の様子は見えんのじゃ!なんとなくこのタイプはそれで大丈夫なのじゃ!おぬしの魔力量も半端じゃないしいけるのじゃ!』


「じゃあやってみるぞ」


 リョウは右手を前にかざし意識を集中する


(徐々に魔力を高めていけばいいよな・・・・よし)


 リョウが魔力を手から出し続けると、呪符のようなものが青く光って・・・


 ドゴォーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!


「うおおお!?」


「ふぅ、やっとここから出れたのじゃ」


 爆発した洞窟から出てきたのは


「幼女・・・?」


「誰が幼女じゃ!!」


「いや、どうみても」


 そこには身長大体130㎝程度の黒髪ツインテールの女の子が真っ黒な、現代風に言うとゴスロリドレスを身にまとっていた。


「これがわしの人型時の外見じゃ」


「ふむ、つまり合法ロリってやつか」


「ん?なんじゃそれは」


「いや、なんでもない。じゃあ早速この腕輪付けるぞ?」


「うむ、」


 そうリョウが言うと少女?は右手を前に出した。


(では、つけるときに魔法をかけてと)


「ほほぉ、おぬしなかなかの使いじゃのぉ。一瞬でただの腕輪を魔道具にするなんて」


「なんだ、わかるのか?」


「もちろんじゃ!そんなあからさまに魔力を放出すれば誰でもわかるじゃろうに」


(一応隠蔽魔法を併用したんだが・・・)


「ま、まぁこれでしばらく魔力は抑えさせてもらうぞ?あと町で暴れたりするなよ?」


「そんなことしないのじゃ!今までだってこの姿でよく人間の街に遊びに行ってたのじゃ!」


(なんだ、心配しすぎだったのかもな)


「たまに変なオスの人間に付けまとわれたときは排除してたが・・・」


「・・・・・・・うん、それは仕方ないよな」


(ロリコン・・・やっぱりどこにでもいるんだな)


「ところで、お前名前は何て言うんだ?俺はリョウ、今日から旅人だ」


「今日から?わしはこの姿のときはリリと名乗っておる!」


 リリは両手を腰に当てて、ない胸を押し出している


「この姿?ドラゴンの時はなんて名乗ってたんだ?」


「うーむ、それが覚えていないのじゃ」


「は?」


「最近はずっと一人じゃったからなぁ、もう最後に別のドラゴンと会ったのも数百年前じゃし」


 この世界でのドラゴンも現代の創作物同様かなりの長命であり、永久を生きし者、宗教的観念でいくと神と奉らわれたりした時代もある。

 そもそもドラゴンは名前を持たず、人間やそれに準ずるものに呼ばれた名前をそのまま利用するなどかなり適当である。そのためリリもいくつか名前を持ってはいるのだが、ここ最近名乗ることもなかったため、比較的最近使用していた『リリ』という名前だけ憶えていたのだ。


「へぇ、じゃあドラゴンってのはかなり少数なんだなぁ」


「まぁ少数、少数ではあるんじゃが、ここまで少なくもないと思うんじゃがのぉ」


 今度は腕を組みながら首をかしげる、しゃべり方が普通ならばその愛らしい顔と相まってさぞ絵になっていたであろう姿である。


「なんか戦争とかあったとか?」


「そんなことはしばらくないのじゃ、それにあったとしてもドラゴンはそう簡単に減らないのじゃ」


「それもそうだよなぁ」


 今度はリョウが腕を組み首をかしげる、ちなみにこっちは全く絵にはならないのは仕方がない。


「ま、考えても無駄じゃしな!時期にわかるじゃろ!」


「そんなんでいいのか?」


「いいのじゃ!それよりわしは久しぶりに人間のご飯が食べたいのじゃ!」


「え?金あるの?」


「ないのじゃ!それはリョウが支払うのじゃ!」


「え・・・・」


「なんたってリョウはわしの管理者じゃからの!」


 リリは前を歩きながらニヤリとリョウにふりかえる


 リョウは肩を少し上げてため息をつくとリリの後ろをついてくのであった。


「ところで今からどこへ行くのじゃ?」


「なぜに前に立った!?」


 異世界から来た中二病とドラゴンの奇妙な冒険が始まる?



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