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ゴスロリAngelかな  作者: @LovelessSaint
リゲル編
6/23

5.すててこマン参上!


~1~


翌日、女子トイレ。


あみ「ルーズベルト様…」



悩める美少女は鏡を見つめて呟いた。



リゲル様「やあ、かわいいお嬢さん」


あみ「あなた誰!?ここは女子トイレよ!」


リゲル様「大声を出さないでちょうだい。僕は見ての通り怪しい者じゃないわ。アナタ、最近恋人の事で悩んでいるでしょ?悩み事があるなら僕が相談に乗ってあげるわ。そのかわり、僕のおケツにキスしてちょうだい。ぷりんぷり~んっ♪」


あみ「きゃあ変態!」


リゲル様「ぬぁんですって!?もう怒ったわよ。僕を誰だと思っているの?いでよ、鏡怪人『ミラージュン』!!」


ぼん☆


ミラージュン「ミラージュン、見参!」


リゲル様「可愛いからって生意気な事言っちゃって。さぁ、ミラージュン!」


ミラージュン「おう!」



ミラージュンの持つ鏡が、妖しく光る。



あみ「きゃ~!」



あみは鏡の世界に封印されてしまった!




~2~


事務室。


ルーズベルト「あみ、遅いな…」


~けて…助けて~


ルーズベルト「この声は…」


~助けて、ルーズベルト!~


ルーズベルト「あみ!」




~3~


ルーズベルト「君たち!!」


リゲル様「あら、ずいぶん早かったわね」


ルーズベルト「あみはどうした!?」


ミラージュン「この鏡の中さ」


ルーズベルト「今すぐそこから出したまえ!」


リゲル様「そんなにあみチャンを愛しているなら、あなたも鏡の中に封印してあげるわ」


ミラージュン「はっ!」


ルーズベルト「うわ~」



ちょこちょこちょこ…


かな「あ、ルーズベルト先生」


リゲル様「来たわね、待っていたわよ」


かな「またアンタ?ルーズベルト先生に何をしたの?」


リゲル様「愛し合う二人を鏡の世界に閉じ込めてあげたのよ。ロマンチックでしょ?」


かな「まさかあみチャンも?」


リゲル様「ふふ、返してほしいなら、僕の目の前で素っ裸におなりなさぁい」


かな「くっ…(変身するしかない)



京子「とりゃあ!」


ドカッ!


リゲル様「ぎゃあっ!」


かな「京子先生!」


リゲル様「何すんのよ!?邪魔しないでちょうだい!」


京子「キサマ、ウチの生徒に何をしているっ!?」


リゲル様「もぉんサイアク~。ミラージュン、後は任せたわよ。それ逃げろ~」


京子「こらっ、待て~!」


かな「よし、変身!」



カナは魔法の香水を振り撒き変身する。


かな「ゴスロリAngelかな、降臨!」


ミラージュン「何!?」


かな「えーい!」


ミラージュン「ミラーバリア!」


かき~ん!


かな「うぉ~りゃあ」


バシ、ドカ、バキ!


ミラージュン「ぐわっ。おのれ~、リフレクションビーム!」


ピカッ…


かな「うわ、眩しい!」


ミラージュン「ミラーアタック!」


ドカーン!!


かな「きゃっ!」


ミラージュン「これで終わりだ」



蒼汰「マックスぱぁ~んち」


ぼこっ…


ミラージュン「いてっ」


かな「蒼汰くん!」



なんとカナのピンチに蒼汰がかけつけた。

しかし蒼汰はいつもの甚平姿ではなく、ステテコパンツを穿き、ボロ布のマントをまとっていた。



ミラージュン「ボウズ、まさか最近テレビで大人気の…」


すててこマン「おれは正義のヒーロー『すててこマン』、参上!」


しゃき~ん!


ミラージュン「まあよい、チビが1人増えたところで、何も変わらん!」


かな「チビだって?」


すててこマン「お前、2対1ってこと、分かってないな?」


ミラージュン「え?」



ばこっ、ばこっ、ドカッ、


ミラージュン「いたっ、いたい!」


かな「おらっ、早く立てやコラッ!」


すててこマン「まだ終ってねぇぞ!」


どかっ、ばきっ、ごすっ!


ミラージュン「ご、ごめんなさい、カンベンしてくださいっ!」


すててこマン「ふん、これくらいにしといてやる」


かな「これに懲りたらもう二度と悪いことしちゃダメだよ?」


ミラージュン「はい、申し訳ございませんでした!に、逃げろ~!」


ピュ→


すててこマン「正義は勝つ!」


かな「ありがとう、蒼汰くん。まぁまぁカッコよかったよ」


すててこマン「蒼汰?誰の事か知らないけど、おれはすててこマンだ。じゃあな…でゅわっ!」



すててこマンは飛び去っていった。



かな「え!?蒼汰くんじゃないの?」



ピコン、ピコン、ピコン♪

カナの胸にある星形のブローチが点滅する。これは変身時間が残りわずかである事を知らせるためのものだ。

カナは変身を解除し、元の姿に戻る。



あみ「ふう、出られたわ」



怪人の落としていった鏡からあみとルーズベルトが解放される。



ルーズベルト「あみ…」


あみ「来てくれてありがとう。独りで怖かったわ」


ルーズベルト「僕が君を独りにするわけないだろ。君は世界でただ一人の僕の愛しいプリンセスなんだから…」


あみ「ああ、ルーズベルトっ!」


かな「よかった二人とも」


あみ「カナちゃん」


かな「すててこマンが悪い奴らをやっつけてくれたんだよ」


ルーズベルト「すててこマンが?」


あみ「まぁ、ゆっくりお礼を言いたかったわ」




~4~


翌日。


かな「おはようございます、京子先生」


京子「おう。昨日の怪しい男はわたしがきっちり追い払ってやったぞ」


かな「そうですか…ありがとうございます」


ドカッ…


かな「ごめんなさい、あっ、蒼汰くん」


蒼汰「いてーな。ちゃんと前見て歩けよ不審者。警察呼ぶぞ!」


かな「あんたの方こそぶつかったってことはよそ見してたんでしょ?それにアタシはカナ。せっかく朝早くからこんな可愛い子がぶつかってあげたんだから、名前くらい覚えなさいよ!」


蒼汰「なに言ってんだよ、おブスのくせに…」


かな「なんだとテメェコラ!」


蒼汰「ひっ!…ご、ごめんなさい」


かな「それより蒼汰くんってすててこマンなの?」


蒼汰「ああ、すててこマンね。似てるからよく間違えられるんだよ。…ほら、早く来いよ不審者。ベルが鳴るまでに教室入らないと」


かな「もう、待ちなさいよ~」


ちょこちょこちょこ…♪




To Be Continued.

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