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ゴスロリAngelかな  作者: @LovelessSaint
リゲル編
5/23

4.忍び寄るヘンタイ



~1~


女子トイレの鏡の前に一人の少女がいた。彼女の名は『あみ』。長いまつげ、キラキラの瞳をした金髪の美少女だ。



あみ「うふふ、今日もメイク完璧。ルーズベルト様、今、会いに行きます!」


ドン!


あみ「きゃ」


かな「わっ…。大丈夫?」


あみ「ええ、ごめんなさい、いきなり飛び出したりして…。それにしてもあなた見かけない子ね、もしかして転校生?」


かな「そうだよ。あたしはカナ、よろしくね」


あみ「私はあみよ。今からルーズベルト様に会いに事務室に行くところだったの」


かな「ルーズベルト様?」


あみ「私の愛しき王子様よ。バラのように気高く、上品で、とても美しい方よ。ぜひカナちゃんにも紹介したいわ。一緒に来て」


かな「うん」




~2~


事務室。



あみ「ルーズベルト様!」


ルーズベルト「やぁ、あみ…僕に会いに来てくれたのかい?」



そう言って、舞踏会のマスクをした金髪の青年が現れた。



かな「わあ、カッコイイ…」


ルーズベルト「あみ、その子は?」


あみ「カナちゃんよ。昨日転校してきたの」


ルーズベルト「カナちゃんか…まるで一輪のヒマワリのように可憐だ…。失礼、僕はルーズベルト、お目にかかれて光栄だ、キューティーガール」


かな「あ、ありがとうございます…」


あみ「もう、ルーズベルトったら…カナちゃんをスウィ~トヴォイスで誘惑しないで」


ルーズベルト「あみ、今日も可愛い髪飾りをしているね。フフ、没収…」


あみ「いや~ん、返して!」


ルーズベルト「返してほしければ、僕を捕まえてごらん。さぁ、おいで!」


あみ「もぉ~ん、待ってよ~ん」


ルーズベルト「アハハハ…」


あみ「ウフフフ…」


かな「…(汗)」


挿絵(By みてみん)


あみとルーズベルトは二人だけの世界に入り込む。



ルーズベルト「フフ…こっちさ…。僕の胸に飛び込んでおいで!」


あみ「捕まえた…」



二人は抱きしめ合い、窓から差し込む朝日に照らされた純白のベッドの上に倒れ込む…。



ルーズベルト「あっはっはっは…」


あみ「あ~ん、うっふ~ん」


イチャイチャイチャ…




~3~


かな「ルーズベルト先生、とてもステキな人だね」


あみ「そうでしょ。でも、一つ不安なの…」


かな「何が?」



あみは窓から空を見上げる。


あみ「ほら、ルーズベルト様って、女の子にモテモテでしょ?もし私以外の女と結ばれたらと思うとすごく不安なの…」


かな「あみチャン…」



恋バナを始めた二人を怪しい男が見つめていた。



リゲル様「あの小娘、やっぱりこの学校の生徒だったわね。僕をヘンタイ呼ばわりするなんて絶対に許せないわ。あのあみとかいう女を利用してやろうかしら?フフ、楽しみだわ」



あみチャン、ピ~ンチ!




To Be Continued.

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