おまけ話、その他…2
都合により、省いた部分の話です。
時系列的に『16.美人ママ、現る』~『17.タマノコシ大作戦』あたりの出来事で、宇宙人ニビルが混沌の魔女ミラの使い魔になった経緯についての話になります。
~1~
闇の空間。
ミラ「ターゲットは決まった。後は…」
ファントム「よう♪」
ミラ「来たかファントム、待っていたところだ。…で、頼んだものは?」
ファントム「ええ、連れてきましたよ。紹介しよう…ニビルだ」
ニビル「はじめまして、ミラ様。今日より貴方様の使い魔を務めさせていただきます。何なりとこき使って下さいませ」
ファントムはミラの耳元に寄り小声で…
ファントム「彼はネビュラン星人の部下なのですよ。地球に来ていたの見つけたんで、魔界の小悪魔としての記憶を植え付けてやった」
ミラ「で、使えるのか?」
ファントム「もちろん。身体をスライムみたいに変形させられるよ!こんなふうに…」
びよ~ん
ファントムはニビルの腕を引っ張る。
ミラ「ほう、それなら私の魔法とも相性が良さそうだ。だが、そのサイバーでSFチックな服装…私の使い魔に相応しくないな。もう少しダークな感じにせよ」
ファントム「それでしたら…」
…と、ファントムが言うと、ニビルのサイバーでSFチックな服装が、小さな悪魔の羽と尻尾の付いたフォーマルでダークな感じの服装になっていた。
顔つきも以前に比べ凶悪なツラに…。
使い魔と呼ぶにふさわしい小悪魔然とした姿だ。
ファントム「こんな感じでどうだい?」
ミラ「うむ…。これならば私の使い魔にふさわしい!」
ファントム「では、俺っちはここで失礼するぜ。また力になれることがありましたら、お申し付け下さい」
ミラ「ああ、ご苦労だった」
ファントム会釈して姿を消した。
◯内容が少ないので人物紹介
◯カルディア
蒼汰の友人。別のクラス。
元々は別の作品に登場させる予定だった。その世界では学生ではなく、結婚しており、高校生くらいの息子がいる。
◯白娘
蒼汰の美人ママ。若干ぶりっこ気味の丁寧口調。作者お気に入り。こちらも別の作品で登場させる予定だった。
モデルは中国の古典『白蛇伝』の主人公・白娘子。
◯クルル
天城家に仕える謎の生き物。
16話でカナが『ワンちゃん』と言ったが、実際のところ犬なのか猫なのかライオンなのか不明。絶滅危惧種らしい。
◯ミラ
エルフ族の魔女。女神の聖剣を手に入れ邪神の復活を目論む。混沌の魔法の使い手で、神の創りし世界の法則すら破綻させる。
◯ニビル
ネビュラン星人の部下。お宝調査で地球に来たところ、ファントムに操られミラの使い魔となった。
小鬼とか悪魔のように見えるが、その正体は高度な知能を得た粘菌型宇宙人であり、本来は黄色いスライムのような姿をしている。種族全体が変形能力を活かし、角や髪などのパーツを取り付けオシャレする文化をもつ。
次回は、かな、ユキコ、あみ、の三人がバーゲンに行く話です。
To be Continued.




