19.グランドクロス
~1~
リゲル様「許さないわよ、この僕をヘンタイ呼ばわりするなんて…。目にものを見せてあげるわ」
ミラ「ほう、貴様も私に挑もうと言うのか?そこのチビどものように」
かな、すててこマン「なっ!」
かな「失礼しちゃうわね、いずれは100頭身のスーパーモデルになるカナ様に向かって!」
ミラ「おバカ!スタイル抜群過ぎてキモイわっ!」
ニビル「ミラ様、冷静に」
ミラ「おっといけない。私としたことがまた…」
ミラは瓦礫や混沌の魔法の影響で凍りついた雷の破片に目をやる。
ミラ「ふふ、我が混沌の魔法は無敵!貴様らが束になってかかって来ようとも、私の敵ではないことを思い知らせてくれるわ!…いくぞ、ニビル!」
ニビル「はいっ、ミラ様!」
ミラ「異なりし力よ、混沌の名の下に一つとなれ!カオスボルテックス!」
ミラは杖を掲げ混沌の渦を発生させる…。
すると渦に瓦礫と雷、そしてニビルが吸い込まれた!
かな「一体何を始める気なの?」
ニビル「ニビーっ!!!」
ドスンっ!
なんと渦から巨大な怪物となったニビルが飛び出してきた!
さらにニビルは身体中に岩石と電気を纏っている。
蒼汰「うわっ、デカ!なんだよアレ!?」
ミラは怪物と化したニビルの背に乗る。
ミラ「混沌の力で異なる存在が一つとなり生まれる怪物、カオスキマイラ!さぁ、ニビルよ、こやつらを殲滅するのだ!」
ニビル「ニィ~ビ~!」
ニビルは巨大な拳でカナに殴りかかる!
かな「どぉりゃあ!」
ドカッ!!!
かな「うわっ!」
カナもパンチで応戦するが、ニビルの怪力にふっ飛ばされる!
ミラ「まずはキサマからだ、小娘!」
ニビル「ニビー!!」
すててこマン「マグネシウム光線!」
バァン!
ニビル「ビ?」
すててこマン「や~い、デカブツノロマ怪獣!おれを捕まえてみろよ!あっかんべー♪」
すててこマン「にぃ…(怒)」
しゅるっ!
ニビル「びっ!!」
ずてーん!!
ニビルはすててこマンを追おうとするも、リゲル様の鞭に足を掬われ盛大に転倒する!
ミラ「おのれっ…。何をしている!?立つのだニビル!」
リゲル様「いまよ!」
かな「ええ!くらえ、ギガメテオール・インパクト!」
ミラ「しまった!」
ドッカーン!!!
すててこマン「やったか?」
ニビル「ビー…」
すててこマン「あっ!」
かな「う、ウソでしょ…」
リゲル様「そんな…。確かに直撃したはずよ!」
かな「くっ、ダークナイト・ローゼス!」
ビュッ!
無数の茨がニビルに襲いかか…
ニビル「ビっ!」
ぶちぃいっ!!!
かな「あっ!」
ミラ「無駄だ。言ったはずだぞ、混沌の魔法は無敵だと!」
バチッ、バチッ…
ニビル「ニビビビビ…ビィイイイッ!!」
ビカッビカッビカッ!!
ニビルは全身から稲妻を放った!
かな「きゃああっ!」
すててこマン、リゲル様「ぐあ~!」
蒼汰「みんな…ヒィっ!」
ミラ「はっはっはっはっはぁ!見たか、ザコど…」
ビリビリビリ!
ミラ「ぎょえ~!!…な、なんで私まで(泣)…ニビル、トドメをさすのだ!」
ニビル「ニビー。ビッ!」
ニビルは口から巨大な雷の玉を吐き出した!
ゴロゴロゴロ…
かな「エトワール・プロテクション!」
ドカッ!
カナは星のバリアを展開し、ニビルの雷球を受け止める!
かな「ぐぐぐっ…」
ミシ、ミシ…
ミラ「ハッハッハッハッハ!その程度のバリアで防げるものか」
かな「…これが無敵ですって?ざけんなババア!」
ミラ「むっ…(怒)」
かな「大切なみんなを傷付けられたアタシの怒りの方が…最強に無敵なんだよ、タコッ!」
カッ!
リゲル様「いや~ん、まぶしい~」
突如、まばゆい光を放ち、カナのバリアは太陽系の形をした魔方陣へと変化した!
ミラ「…まさか、あの魔方陣は!?」
かな「アタシの怒りを思い知りなさい!…グランドクロス!!」
カナはニビルめがけ魔方陣を放った!
ニビル「にび~!」
なんと、ニビルが小悪魔の姿へと戻っていく!
ミラ「まずい、ニビルが!」
ドッカーン!!!
ミラ、ニビル「うわ~!」
ひゅー、キラン☆
魔方陣は光と闇の大爆発を起こし、ミラとニビルは何処かへぶっ飛ばされた!
To Be Continued.




