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ゴスロリAngelかな  作者: @LovelessSaint
ミラ編
20/23

18.混沌の魔法



~1~


かな「バカね、後悔するのはアンタの方よ!変身!…ゴスロリAngelかな、降臨!」


すたっ!


すててこマン「すててこマン、参上!」


かな「すててこマン、久しぶり」



蒼汰「あっ!」


すててこマン「お前は…」


かな「はいはい後で。蒼汰くんはママと安全な場所に隠れてなさい」


蒼汰「あ…ああ、コイツの相手は任せた」



蒼汰は白娘を担いでその場を離れる。



ミラ「キサマのその香水、ホド・セフィロトの発明だな?」


かな「ホドを知ってるの?」


ミラ「ああ、我らエルフ族とセフィロト家の間には深い因縁があるのでな。私はそのような下らぬ因縁などに興味はないが。…さぁ、我が混沌の魔法の力を見せてやろう!カオスフィールド、展開!」


ばっ!


ミラは上空に向けて魔方陣を展開した。



すると辺りの景色が歪み始める。


所々空間に穴が開き、その中には何処かの街並みが映っている。


建物が不自然な方向に傾き、空に海が広がり……もう、説明するのが面倒すぎるカオスな状況になってしまった!



かな「ふん、こんなのまやかしよ」


ミラ「混沌の魔法の恐ろしさ、脳裏に焼き付けるがいい!はっ!」



ミラは杖を剣に変形させ襲いかかってきた!



かな「エンジェルブレイド!」


カキン、カキン…カキィンっ!



すててこマン「ジャスティスキャノン!」


ミラ「はっ!」


ザシュッ!


ミラ「邪魔をするな!」


かな「スキありっ☆カナちゃんアッパー!」


すかっ…


かな「あれ?」


ミラ「カオステンペスト!」


ズバァン!


かな「きゃ!」


すててこマン「うわっ!」


ミラ「はっはっは!キサマらの連携などお見通しよ!」


かな「クソッタレが…カナちゃんファイヤー!…あれ、緑の炎?」


ミラ「カオスインパクト!」


かな「きゃあああっ!」



緑の炎に気を取られ、カナはミラの強烈な魔法を喰らってしまう。



かな「ど、どうなってんのよ。炎が緑になるなんて…」


ミラ「どうやら炎は赤色という常識は崩壊したようだな。見ろ、太陽も緑に輝いているぞ!」


かな「本当だ…。どうして?」


ミラ「混沌の魔法は世界の法則を歪ませる。貴様らの常識など、我が混沌の力の前には通用せぬ!…大地も堅固なるものとは限らぬぞ」


ユラユラ…


なんと地面が波打ち始めた!



グラグラ、グシャアっ!


蒼汰「ひぃっ!」



激しく波打つ地面に耐えきれず、宮殿は倒壊してしまった!



かな「蒼汰くんのお家が!」


ミラ「燃え上がれ獄炎よ、邪魔者を滅せよ…カオスインフェルノ!」


ブォッ!!!


ミラは辺り一面に緑の火炎を大量に放射しまくる!



すててこマン「うわっ」


かな「カナちゃんスプラッシュ!」



カナは放水で炎を消そうとする…。


ブオオオっ!


かな「わっ!」



なんと炎はより一層燃え上がった!



ミラ「バカめっ!常識は通用せぬと言ったはずだ!」


ブオオオっ!!


すててこマン「このままではマズイな」


かな「くっ、なんて凄まじい魔力の持ち主なの?」


ブオオオオオォッ!!!


ミラ「ハッハッハッハッハァっ!!」



ニビル「あちちっ!流石はミラ様。オレっちの出番はなさそうだなぁ」


ミラ「アーハッハッハッハァ!終わりだ、ブレイズヒドラ!」



リゲル様「ライジングスクリュー!」


しゅるしゅるしゅるっ…バッチィーンッ!


ミラ「なにっ!?」



旋風と稲妻がミラの獄炎をかき消した!



リゲル様「火遊びはお仕舞いよ」


ミラ「キサマ、何者だ!」


リゲル様「通りすがりの紳士よ」


かな「変態という名の?」


リゲル様「ちがーうっ!…ったく、アンタたち、二人ががりでそのザマなの?」


かな「うっさいわね!とにかく、助けにきてくれたのね?ありがとうリゲル」


リゲル様「助けたつもりなんてないわ。アンタを倒すのはあのオバサンでも他の誰でもない…そう、このリゲル様だけよ!それに、僕もあのオバサンが言っていた女神の聖剣とやらに興味があるの。お姉ちゃんにプレゼントしたら喜んでくれるかしら?」


ミラ「なんだと?キサマのような変態に、女神の聖剣は渡さぬっ!」


リゲル様「ぬぁ~んですって?」



カナたちのピンチに爽快と現れたリゲル様!


しかし、ミラに変態呼ばわりされお怒りのご様子!


一体どうなる!?




To Be Continued.

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