18.混沌の魔法
~1~
かな「バカね、後悔するのはアンタの方よ!変身!…ゴスロリAngelかな、降臨!」
すたっ!
すててこマン「すててこマン、参上!」
かな「すててこマン、久しぶり」
蒼汰「あっ!」
すててこマン「お前は…」
かな「はいはい後で。蒼汰くんはママと安全な場所に隠れてなさい」
蒼汰「あ…ああ、コイツの相手は任せた」
蒼汰は白娘を担いでその場を離れる。
ミラ「キサマのその香水、ホド・セフィロトの発明だな?」
かな「ホドを知ってるの?」
ミラ「ああ、我らエルフ族とセフィロト家の間には深い因縁があるのでな。私はそのような下らぬ因縁などに興味はないが。…さぁ、我が混沌の魔法の力を見せてやろう!カオスフィールド、展開!」
ばっ!
ミラは上空に向けて魔方陣を展開した。
すると辺りの景色が歪み始める。
所々空間に穴が開き、その中には何処かの街並みが映っている。
建物が不自然な方向に傾き、空に海が広がり……もう、説明するのが面倒すぎるカオスな状況になってしまった!
かな「ふん、こんなのまやかしよ」
ミラ「混沌の魔法の恐ろしさ、脳裏に焼き付けるがいい!はっ!」
ミラは杖を剣に変形させ襲いかかってきた!
かな「エンジェルブレイド!」
カキン、カキン…カキィンっ!
すててこマン「ジャスティスキャノン!」
ミラ「はっ!」
ザシュッ!
ミラ「邪魔をするな!」
かな「スキありっ☆カナちゃんアッパー!」
すかっ…
かな「あれ?」
ミラ「カオステンペスト!」
ズバァン!
かな「きゃ!」
すててこマン「うわっ!」
ミラ「はっはっは!キサマらの連携などお見通しよ!」
かな「クソッタレが…カナちゃんファイヤー!…あれ、緑の炎?」
ミラ「カオスインパクト!」
かな「きゃあああっ!」
緑の炎に気を取られ、カナはミラの強烈な魔法を喰らってしまう。
かな「ど、どうなってんのよ。炎が緑になるなんて…」
ミラ「どうやら炎は赤色という常識は崩壊したようだな。見ろ、太陽も緑に輝いているぞ!」
かな「本当だ…。どうして?」
ミラ「混沌の魔法は世界の法則を歪ませる。貴様らの常識など、我が混沌の力の前には通用せぬ!…大地も堅固なるものとは限らぬぞ」
ユラユラ…
なんと地面が波打ち始めた!
グラグラ、グシャアっ!
蒼汰「ひぃっ!」
激しく波打つ地面に耐えきれず、宮殿は倒壊してしまった!
かな「蒼汰くんのお家が!」
ミラ「燃え上がれ獄炎よ、邪魔者を滅せよ…カオスインフェルノ!」
ブォッ!!!
ミラは辺り一面に緑の火炎を大量に放射しまくる!
すててこマン「うわっ」
かな「カナちゃんスプラッシュ!」
カナは放水で炎を消そうとする…。
ブオオオっ!
かな「わっ!」
なんと炎はより一層燃え上がった!
ミラ「バカめっ!常識は通用せぬと言ったはずだ!」
ブオオオっ!!
すててこマン「このままではマズイな」
かな「くっ、なんて凄まじい魔力の持ち主なの?」
ブオオオオオォッ!!!
ミラ「ハッハッハッハッハァっ!!」
ニビル「あちちっ!流石はミラ様。オレっちの出番はなさそうだなぁ」
ミラ「アーハッハッハッハァ!終わりだ、ブレイズヒドラ!」
リゲル様「ライジングスクリュー!」
しゅるしゅるしゅるっ…バッチィーンッ!
ミラ「なにっ!?」
旋風と稲妻がミラの獄炎をかき消した!
リゲル様「火遊びはお仕舞いよ」
ミラ「キサマ、何者だ!」
リゲル様「通りすがりの紳士よ」
かな「変態という名の?」
リゲル様「ちがーうっ!…ったく、アンタたち、二人ががりでそのザマなの?」
かな「うっさいわね!とにかく、助けにきてくれたのね?ありがとうリゲル」
リゲル様「助けたつもりなんてないわ。アンタを倒すのはあのオバサンでも他の誰でもない…そう、このリゲル様だけよ!それに、僕もあのオバサンが言っていた女神の聖剣とやらに興味があるの。お姉ちゃんにプレゼントしたら喜んでくれるかしら?」
ミラ「なんだと?キサマのような変態に、女神の聖剣は渡さぬっ!」
リゲル様「ぬぁ~んですって?」
カナたちのピンチに爽快と現れたリゲル様!
しかし、ミラに変態呼ばわりされお怒りのご様子!
一体どうなる!?
To Be Continued.




