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ゴスロリAngelかな  作者: @LovelessSaint
リゲル編
15/23

13.ファントムの裏切り



~1~


たいよう学園近くの倉庫。


リゲル様「やるわね、こんなにもたくさんの子どもを捕まえて来るなんて。…あらん?」



リゲル様は蒼汰の入ったカプセルに目をつけた。



リゲル様「アンタ、あのオレンジツインテールの友達じゃないの」


蒼汰「お前は…いつかの変態!」


リゲル様「ちが~う!!まぁいいわ。僕にエラそうにしていられるのも今のうちよ、"すててこマン"」


蒼汰「人違いだ、おれはただのソックリさんなだけで…」


リゲル様「ふん、助かりたいからって、ウソはおよしなさい。でも、僕の"最強怪人"の前では正義のヒーローもこのザマだということね」



かな「お待ちなさい!」


リゲル様「やはり来たわね。待っていたわよ、ゴス…」


蒼汰「あ、不審者!」


かな「蒼汰くん、ここに居たのね」


蒼汰「お前、やっぱり悪い奴だったな。おれ達をこのまま売って金儲けするつもりだろ?」


かな「バーカ、アンタみたいな無礼なお子様なんて誰も買わないわよ」


蒼汰「なにぃ!?」


かな「でも、カプセルの中にアタシのようなお姫様が入っていたら、デ◯ズニー映画みたいでロマンチックよねぇ~。そして素敵な王子様が助けに来る…」


蒼汰「じゃあ、題名はどうする?」


かな「そうね、『カプセル姫』なんてどう?」


蒼汰「ダメ」


かな「じゃあ『プリティカプセルプリンセスかな』は?」


蒼汰「却下!お前ネーミングセンスゼロだな」


かな「じゃあテメェが決めろやボケェ!」


蒼汰「はぁ!?自分のネーミングセンスの悪さ棚にあげて八つ当たりしてんじゃねぇよバカ!だいたいお前のどこがプリティでプリンセスなんだよブス!」


かな「あぁん!?やんのかクソガキ!」



リゲル様「ちょっと、僕を無視しないでちょーだい!」


かな「ごめん、すっかり忘れてた。さぁ、子ども達を返しなさい!変身…」


リゲル様「おっと、大人しくしてちょうだい。動くとこのボウヤがどうなっても知らないわよ?」


かな「うわ、セコい!」


リゲル様「フフフ…よくも今まで僕の邪魔をしてくれたわね。さぁ"ファントム"、この小娘を始末なさい!」


かな「ファントム!?」


ファントム「久しぶり、カナちゃん♪」


かな「ファントム、どうしてアンタが…」


リゲル様「あーら知らなかったの?ファントムは僕が造った最強の怪人なのよ」


蒼汰「こいつ、お前のこと騙していたんだ!」


ファントム「わっはっはっは!隠してて悪かったな」


かな「そんな…ファントムが」


リゲル様「おしゃべりはここまでよ。さぁファントム!」


ファントム「了解。いくぜ、カプセルボム!」


ドカン、ドカン、ドカン!


かな「きゃ~!」


リゲル様「あら、ファントムのカプセルボム3連発を受けてもその程度なの?やるわね」


ファントム「カプセルキャノン!」


ヒュー、ドッカーン!!


かな「きゃあああっ!」


リゲル様「あぁん!アナタの悲鳴、僕のハートにズキンとくるわ。うっふ~ん、快感…」


かな「待ってて蒼汰くん、絶対に助けるから…」


蒼汰「…おれの事はいいからさ、早く逃げろよ。このままじゃお前…」


リゲル様「アンタ、どうしてこんな小僧一人のためにそこまでするの!?」


かな「わからない?大切な友達だからよ。チビで生意気で性格もこの上なく悪いけど、蒼汰くんはアタシの大切な友達なの!アンタにはそんな人がいないの!?」


リゲル様「なによ、少年マンガの主人公みたいなこと言っちゃって…。ファントム、トドメをなさい!」


ファントム「ああ、いいよ。だが…」


リゲル様「なっ!?」


かな「ファントム?」



なんとファントムはカプセルを持った手をリゲル様に向けた!



ファントム「まずはアンタから消えてもらおう!!」


リゲル様「やだぁ~、なんで~?怪人が創造者の僕に逆らうなんてあり得ないわよ~」


ファントム「たしかに"さっきまでの歴史"ではボクちゃんはキサマの造った怪人でしたね。俺様がそういう"歴史改変"をしたんですもの。でも、元通りになっちゃったみたい☆」


リゲル様「…あっ、本当だわ!アンタみたいな怪人なんて造った覚えないわよ!何者よアンタ!?」


ファントム「その質問には答えらんねぇな。オレ自身にも…自分が何者なのか、分からないんだ」


リゲル様「くっ、おのれぇ。僕をさんざんコケにしてくれたわね…」



ユキコ「水晶玉攻撃!」


ごつっ…


リゲル様「いたっ」


あみ「みんなは返して貰ったわ!」


リゲル様「あっ、コラ!」


かな「ユキコちゃん、あみチャン…来てくれたんだね」


ユキコ「当たり前じゃない♪」


あみ「私達、友達なんだから(なんだか熱い展開になってきたわね)


かな「ありがとう。みんな、後はアタシに任せて。変身!」



カナは自身の正体がバレる事も構わず魔法の香水を振り撒いた!



蒼汰「え?」


かな「ゴスロリAngelかな、降臨!」


シャキーン!




To Be Continued.

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