9.幻の足音
~1~
遠足前夜、ホドの家。
かな「明日のお洋服、どれにしようかな~♪」
ホド「カナよ、そんなにウキウキしてどうしたのじゃ?」
かな「明日遠足なの!行き先はシュガーランドって名前のお菓子の国のテーマパークだよ!ホドにもお土産買ってくるから、楽しみしててね♪」
~2~
リゲル様の秘密基地。
リゲル様「いよいよ明日ね。お姉ちゃんにどんなお菓子を買ってきてあげようかしら?…にしても、アイツらの遠足と重なるなんて。でも大丈夫よ、僕には"アレ"があるわ!フフフ…」
リゲル様が笑みを浮かべながら目線をやった先には、上品な包装紙に包まれた箱が置いてあった。
~3~
すててこマン「今日はやけに静かだな」
カナがルンルン気分で遠足の支度をしていた頃、すててこマンは夜の街をパトロールしていた。
すててこマン「ん?なんだあれは?」
すててこマンが目線をやった先には、夜空にぽっかりと開く穴があった。
???「よっ…と☆」
すててこマン「わっ!」
突然、ウサギの顔をした魔人が穴から飛び出してきた!
魔人は左右の目の色がそれぞれ緑と赤のオッドアイであり、ゴスロリ風にアレンジされた道化師の衣装に身を包んでいる。
ウサギ魔人「到着♪この世界、久しぶりじゃん」
すててこマン「おまえ、何者だ!?」
ウサギ魔人「あーん?…ほう、すててこマンか」
すててこマン「な、何故おれの名前を知っている!?」
ウサギ魔人「"イメージ"したからさ。他にも色々知ってるぜ、貴様の秘密をな…」
すててこマン「イメージだと?とにかく、怪しい奴だ、勝負!」
ウサギ魔人「もう、面倒だなぁ」
すててこマン「うわ~!って、えーっ!?」
すててこマンはいつの間にか吹き飛ばされていることに気付いた!
ウサギ魔人「いきなり勝負とかワケわかんないし~。読者のみんなもそう思うよね?…さ~て、何か楽しい事ねぇかな?まあ、お楽しみは自分で作っちゃえばいいんだけどね♪」
彗星の如く現れ、すててこマンを容易く吹き飛ばした怪しいウサギの魔人…
こいつは何者!?
とりあえず、いよいよ明日は待ちに待った遠足です。
To Be Continued.




