生徒会(Bルート)
中学校が光で包まれたとき、西久保は三階の廊下にいた。後輩の男子に呼び出されていたのだ。呼び出し自体はなんとも思っていなかった。その後輩はよく西久保に話しかけてきて、たまに勉強に誘われた。彼女もその子の事は嫌いじゃなかった。そいつに告白された。好きな人がいるから。そう言って断ろうとした瞬間、光が視界を覆った。
「で、寮に戻ったらミキがいて、言葉がわからないみたいだから世話してるんだ」
「そっか。ありがとな」
「ありがとって……知り合いか?」
「ああ。同郷の人間だよ」
かわいそうな事に、西久保は言葉がわからないらしい。俺はすぐに理解できたが、神様チートだろうか。魔力量も常人より多いらしいし。西久保も特殊能力があるかもしれない。
『お久しぶりです。西久保さん』
日本語で話しかけてみる。これなら通じるだろうしな。
『うん……久しぶり……会いた……グスッ』
泣かれた。
一度食堂に戻り、西久保が落ち着くのを待つ。ちなみに、食堂に並んでいる食べ物は黒いパン(白いパンもあるが高い)、野菜スープ、紅茶だけだ。優柔不断な俺にとっては時間がかからないのでありがたい。
しばらく西久保と日本語で話そう。
「何故この学校にいるの?」
「わからない。一月程前からこの世界で生活してるの」
「一月前から?俺よりも早くこっちに来たんだな」
「え?」
どうやら転移した時間にずれがあるらしい。
「何か困ったこととか無い?」
「え……?なにも、無いよ……」
「何?いじめ?嫌がらせ?」
あまり聞かない方がいいのかな?だがこのままなのも良くないだろう。
「えっと……生徒会の人にからかわれてて、言葉がわからないから何言われてるのかわかんないし……」
「いいだろう。俺が魔術で皆殺しにしてやろう」
フレッドによると、生徒会メンバーはこんな感じだ。
・フリート・ウェンデル 王子様。上位魔術師。
・スラローク・エルト キツネ。貴族。下位結界術師。
・ルーナ・レノン ぶつかった人。上位召喚術師。
・フラム・レノン ルーナの兄。 上位魔術師。
・ピックス・サト 貴族。下位転移術師。
生徒会というよりは武装組織である。これは恐らく潰せないと思う。最悪騎士団出動だな。できるかわからんが……
折角だから魔法を上達させて楽しく生きよう。




