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まさかの展開(Bルート)

Aルートは普通です。でもBルートメインでやっていこうと思います。

「大嫌い」


「もういや…なんで私ばかり嫌な思いをするの?」


「ロンドンの友達と別れて、日本で同級生に怖い思いさせられて」


「…お姉ちゃんまで…とられそうで」


「三芳将…大嫌い。顔はいいけど、どうせアイツもお姉ちゃんを下品な目で見てるんだ…!」


「どうしてお姉ちゃんはあんな男と一緒にいるの?どうして一緒に笑えるの?」


「これからは本当に一人なのかな…」


「もう、いや…いや、いや、いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!」


「いやぁぁぁあぁぁあああああああああああああぁぁぁああぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」


 

 この日、市内の中学校の敷地内で謎の発光が確認された。目撃者は多いが、原因は不明である。行方不明者などはおらず、怪我人もなく、本当に意味不明な現象であった。









~どこか~

 ゲイルはいつも通り朝早くに起きた。これから水を汲んで、朝飯の準備をする。夕方まで開拓作業をして、晩飯を食って寝る。規則正しい毎日。逆に言えば、何もない、つまらない日々。でも仕方がない。これが運命だから。王族でも貴族でもない。農民に生まれ、魔法も使えず、腕っぷしも強くない。何にもなれないからこの大陸を死ぬまで開拓するのだ。ゲイルはこの運命を受け入れていた。

 だが、死ぬまでに何かを見てみたいとも思っていた。常に帯電して赤い稲妻が光る黒雲が覆う空、荒れ果てた大地、濁った川、古びた集落。この見飽きた風景以外の何かを欲していた。

 その日、ゲイルは突然何かを感じた。雨?違う。初めての感覚だ。何が来る?どうすればいい?一つだけわかることがある。

 これから何かが始まるのだ。




~どこか~

「眩しい!…ってあれ?ここどこ?」


 将はペネロピを垣田達から救出していた。そしてペネロピと別れた直後に光に包まれ、視界が真っ白になった。目を開けたら変な建物の中にいた。意味不明である。落ち着いて周りを見渡す。まず、自分はレンガで出来た建物の中にいるようだ。服装は制服のまま。黒い長ズボンに長袖のワイシャツ、学ランだ。学ランの襟には金の会長バッジが光っている。さらによく見ると、ぼんやりと人影が見える。とりあえずその人影の方へ行ってみることにする。


「あのーすみませ、痛い!」


 突然将は何かに頭をぶつけた。だがそこには何もない。もう一度進もうとすると、やはり何かに頭を打つ。壁があるようだ。しかし、こんなに透明度の高い素材が地球上に存在しただろうか?どんなに目を凝らしても何も見えない。

 声が聞こえてきた。


「結界の透明度を最大にして」


「了解。透明度、限界です」


 聞きなれない語句が出てきた。そして言葉も知らないものだが、何故か理解できる。その瞬間、将の脳は結論を出した。


ここ、異世界じゃね?

剣と魔法の異世界!

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