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 それは、目が覚めたというより、本当にハッとするような拍子に、視界が切り開いたようだった。

 知らない場所だった。そこは、テレビでしか見たことのないよな、洞窟の中だった。

 纏わり付く冷たい外気がどことなく不気味さを醸し出しす。暗い土壁は妙に質感を持って存在している。

 視線を下げて地面を確認してみても、それは変わらなかった。ただ、そこに土壁とは明らかな違いがあった。奇怪な紋様が描かれている。文字のような、ただの模様の用な、そんなよく分からない形を作る線が縦横無尽に走る円陣だった。陣形の、見た目はかなり豪奢な図形。決していままで見たことはないけれど、少し空想的な言葉を引っ張てくると妙に落ちついた。つまり、魔法陣、のようなものだった。

 そしてもう一つ気付く。そんな地面に足を然りと立てる、自分がいる。けれどその足は、記憶にあるものとどこか違う気がした。

 気が動転していたのもあって、思わず短い疑問が口に出ていた。同時にバタバタと手を動かし、自分の体を触る。

 服は着ている。でもこんな服は持っていない。

 男の体だ。そこは間違ってない。

 細身のくせに、結構、がっしりとした体だ。鍛えた覚えがないのに、いつの間にか立派な体つきになっている。

 ごわついた上着のポケットに手を入れると、何かに手が触れた。手のひらサイズのそれをすぐさま取り出すと、それは決定的なことを自分に教えてくれた。

 それは小さな鏡だった。上等なものではないけれど、しかし顔を映す分には支障ない。

ただ、そこにあるのは決して自分のものではなかった。

 誰だ、こいつ。そんな言葉が口からでた。

 そして、それに応えるように、右腕に痛みが走った。突然の鋭い痛み。何かに、そこを刻まれ、熱を流されるような感覚。


 とくん、とくん、と。命の鼓動のように、その痛みは襲いかかった。


 そしてその痛みが冷め止みもせぬうちに、自分を呼ぶ声がした。



「……――ン・レルベン。シン・レルベン!」


 けたましい声が耳朶を打った。ああ、まったく。異世界とは言え、教師の出す声は眠気を吹き飛ばすのは変わらない。

 ぼんやりとした思考のまま、のっそりと首を左右に振る。次第に明瞭になる視界には、黒板の文字が知らぬうちに増えていた。


「……起きましたか、レルベン」


 教壇に立つ女性が、やっとか、と聞こえそうなくらい、憂鬱なため息を吐いた。その姿にバツを憶えながら、シン・レルベンは応えた。


「ええ、はい。お陰様です」

「それは良かった。講義の声がそうであれば、私も言うことはないのですけれどね」

「……すみません」


 気に障らないように、と声音には気をつけたのだが、この女教師はお気に召さなかったらしい。鼻を鳴らして軽く睨みつけられたために、頭を下げる。

 幾分かは満足したらしい教師が踵を返したのを確認し、ホッと一息を吐くと、周りから微かに笑い声が聞こえてきた。

 愉快には感じない。感じる筈もなかった。

 頬杖をついて、形だけは、と羽ペンを握る。インクをつけることはしない。どうせ、そうして心意気をよくしたところで、羊皮紙に書けるものはろくにない。

 黒板に書かれた文字の大部分が理解できないのだ。そういう意味では、どこまでどう進もうが関係ない。文字の形を模写するくらいしか出来なければ、眠気もやはり、襲いかかってもくる。

 もう一度、眠ってしまおうか。それがいいように思える。微睡みの世界は、現実を忘却した先にあるのだから、とても、楽だ。

 そんな怠惰な感情を抱いていると、不意に、右腕に淡いながらも鋭い痛みが走った。


「――った」


 不意打ちのように襲いかかってきたせいで、小さく声が漏れる。少し、周りの生徒に聞かれたらしい。訝しむような視線が向けられる。

 それを不快に感じながらも、無視を決め込み、意識を右腕に向ける。


『愚鈍なことね。どれだけ目蓋を降ろそうと、もうあなたの世界は戻らないのに』


 頭の中に響く声。一音の発声がある度に、右腕は小さな疼きを感じる。先ほどの視線よりも、睡眠を妨げた教師の声よりも、この疼きと自分にしか聞こえないこの声を堪らなくシンは疎んでいた。

 黙っていてくれ、と声にはだせないために、念じることで腕に宿る声の主に伝える。


『ならばせめて、その為体ていたらくを改めて欲しいわ。私の宿る身体がみっともないというは、我慢ならないの』


 女口調。実際に耳にしたわけでもないし、確証はないが、声音は凛とした気高さを感じるもの。しかし腹立たしいことに、我儘で身勝手なことしか言わない声。

 この声は、他人には聞こえない。聞こえるのは自分だけだった。ならば、これは妄想の類だろうか。そうであればいいと思うのに、右腕はきっとそうではないと伝えてくる。

 左手で右腕の裾を捲る。手首は完全に露わに、それよりもう少しを外気に晒すまで。


「……」


 じっ、っと、右腕に走る紋様の一部を見つめる。まるでレリーフのようにソレは刻まれている。身体を丸めた幼龍の象形が、シンの右腕を侵すようにして広がっている。

 自分にしか聞こえない声の主は、この紋様を、シンプルに刻印と言っている。そして、話を信じるならば、その刻印こそが、彼女なのだという。

 馬鹿馬鹿しい。

 そんな風に、一笑に付すことが出来れば、どんなに楽だろうか。現実はただ漫然とそこにある。痛みと疼きが、私はここにいるのだと知らせるように右腕に走る。


『私がここに宿ることが不満なわけ?

 相変わらずね。良い加減、受け入れてしまえばいいのに』

(そっちこそ、不満がなければその減らず口だって収まるのにな)


 心の中でボヤく。

 特別、伝える気もなかったが、愚痴の思いが強かったためか察したらしい。

 刻印にビリリ、と熱い痛みが一瞬走る。なるほど、声にするより質が悪い。羽ペンが机に転がってしまい、慌てて掴み直す。


「いって……ああ、まったく。勝手に人の身体に居座っている挙句に、この仕打ちか」


 小さくではあるが、声に出さずにはいられなかった。それほど、刻印がもたらす痛みは気分が悪くなる。

 ただ、それの返答が今度が腕の疼きと共に返ってきた。


『ふん。私も望んでこんな状態になってなどいないの。仕方なくだというのに……それに、それはお互い様でしょう?

 あなただって、その身体は自分自身のものではないのに…………ぁ、そ、の』


 彼女の言葉は途中で途切れた。シンの様子に気付いたのだろう。戸惑うように、そして、失敗したという罪悪感が滲み出るような音を出していた。


(うる、さい。そんなこと、知っている)


 言われそうになったことは、簡単に想像がついた。

 そして、それはシンの心を簡単に曇らせる。何か不気味な、黒い靄が心に巣食うようだった。どこに行けばいいのかもわからずに、周囲を右往左往するように見渡すしかなく、手を伸ばしても、確かなものなんてないような、とてもとても、暗い気持ち。


 人の身体に勝手に居座っている。

 それはお互い様。


 とても分かり切っていることだ。なのに、どうしてあんな発言をしてしまったのだろう。居座っているだなんて言い方、自分にも跳ね返ってくることだと分かっていたのに。

 この身体は、シンのものではない。シン・レルベンのものではあるが、決して、自分が生きて付き合ってきた身体ではないのだ。

 いまこの身体でシンと名乗っているのは、シン・レルベンの紛い物だ。いや紛い物ならば、やりようはあったのかもしれない。

 この身体を支配している意識と記憶は、まったくの別人のものだ。この世界にはないはずの記憶だった。

 以前の身体では、地球と名付けられた星の、日本という島国に生まれた、純粋極まりない一般人だった。全てを覚えているわけではないけれど、そこで過ごした記憶が確かにある。

 それを妄想だと一蹴しようとはしたこともある。記憶をなくした自分が、勝手に作りあげたものなんだ、と。

 だけど、そんな考えを持ってしまえばしまうほど、自分自身に言いようのない恐ろしさを感じてしまった。それから逃れるように、己は日本人なのだ、という自覚を疑うことなく今はすごしている。

 落ち着いていられるようにもなった最近は、なんとか現状を理解する努力をしてきた。

 シンは日本で自分が死亡したという記憶は持ち合わせてはいないが、しかし、人格や記憶を持ったまま他人の身体に居座るこの状況。

 これをシンはどこかでみたような物語だな、と感じ、そしてそれに沿って現状を判断している。これはやり直しの転生でなく、世界を移ろう転移でもなく、元ある器に入り込む憑依なのだと判断した。


 ――――けれど、ならば、


 ――――本来いるべき筈だった、シン・レルベンは、どうなってしまったのだろう。


 自覚し、現状を受け止めようとする度に、それは自然と湧き上がる疑問として脳裏から離れない。

 そして、その答えを確かめる気にはなれていない。


『……ごめんなさい。私が、悪かったわ』


 腕に走る疼きに対しても、どうするつもりも起きなかった。



 講義はいつの間にか終わっていた。

 暗い気持ちはいつの間にか、ただの不機嫌になっていた。

 簡単な話で、自分が憑依しているということはある程度――決して問題がないほどではないけれど、折り合いを付けることは出来る。問題なのは、右腕の方だった。


『…………あの、ね?』


 右腕が僅かな疼きをもたらす。先ほどから、ずっと、ただシンを伺うような言葉を伝えてくる相手に苛立ちのようなものを感じている。

 彼女は、存外にお喋りだ。自由気ままにシンの為すことに口を出すし、話しかけてきたりもする。大概は、彼女自身の気まぐれが主で、シンを鑑みることはない。

 決して情がないわけではなく、彼女はシンの境遇をある程度察している。だから申し訳なさのようなものも感じているのだろう。

 割とすぐに謝罪もしてきている。けれどシンがそれを受け入れることなく、不機嫌なまま無視をしているのが嫌なのだろう。

 疎ましくはあるけれど、シンの好き嫌いで言えば嫌いな相手ではなかった。


「…………俺も、悪かったさ。痛み分けで終わり。それでいいだろ」


 とても小さく、言葉を宙に浮かべる。他に聞かれる相手がいないのなら、これが一番楽な方法だ。

 返ってきたのは淡い疼きだけだった。言葉にしたくなかったのか、したら余計にシンの不機嫌さが増すと考えたのか。シンとしては有難かった。嫌いではないが、良い感情を抱いているのかと言われれば、そうでない。

 と、そこで、講義を終えても退出していなかった女教師が近付いてくるのが分かった。向かってくる先は、間違いなくシンだろう。目があった。

 手早く荷物は纏めて、移動は出来るようにしておく。


「有難うございました、先生。失礼なことをしてしまい、申し訳ありません」

「いえ、それはもう良いでしょうレルベン君。確かに、居眠りは見咎めるものですが、自身に得するものが少ない講義は辛いものです。魔法理論など、使うことがなければ暗号の連続にしか聞こえないでしょう」


 妙にさっぱりとした様子で、女教師はシンの謝罪を受け止めていた。まして、私も商学はそうでした、と語る。お世辞にも若いとは言えないのだが、それ故に、教師らしくない発言にシンは思わずくすりと笑ってしまった。


「確かに、聞くだけでも大変で……すみません」

「ええ、一目で分かりますよ。レルベン君。しかし、理論を実践できずとも、理解し、覚えることは出来るでしょう。貴方のため、にはなり辛いでしょうが、私の作る試験ために少しは姿勢を前向きにしてくださいね」


 これには苦笑をするしかない。一先ず、頷いておく。そんなシンを見て、何を思ったか、私も商学の試験はそうやって臨みましたよ、と釘を差すように言われた。

 教師らしくない発言をしつつも、教師らしい発言だった。試験のためというのは、日本でもよく聞く言葉だ。

 

『教えを生業とするのなら、もう少し言って欲しいものね。生徒の所作を正すのも職務の一つのはずなのに』

(魔法を嫌いと公言しているのに、よく言う)

『……嫌いなものは仕方ないじゃない』


 調子を取り戻そうとしたらしい。けれど、無理にそうしようとしたのだろう。いつもなら続きそうな文句が、ピタリとやんでしまった。

 拗ねるような口調で消え入るような痛みを残したことに、少し、罪悪感を感じた。それを、頭を軽く振って消し去る。気にしても、あまりいいことはない問題だ。


「そういえば、他にお話はないのでしょうか。もう昼食の時間ですよ、先生」

「あぁ、そうでした。マグリット先生がお話をしたいと言っていました。今日の講義が終了した後、時間を開けることは出来そうですか?」

「マグリット先生……? あ、いえ。大丈夫、ですね。日が落ちる迄にはお伺い出来ると思います」

「そうですか。わかりました。マグリット先生には伝えておきましょう」


 礼を言ったシンに別れを告げ、女教師は去っていった。

 マグリットという名に聞き覚えはない。しかし、名前を覚えていないのは現状、殆どの人物だった。事実、いま話していた相手の名前もわからない。

 問題が起きる前に片付けたい問題だ、と考えたところで、


「違う。現状のなにもかもが問題なんだ」

『まったくその通りね』


 問題の原因の一つが一緒に嘆くというのも皮肉的だ、と静かな溜息をシンが吐ききった。



 その後、言われた助言は素直に受け取ったシンは、苦戦をしつつも板書を写しきった。幸いだったのは、不真面目な生徒どうるいが他にもいたお陰で文字は消されていなかったことだ。しかし、形をなぞるように文字を必死に書き写すシンを確認したその生徒は、呆れた様の友人と一緒に退出していった。妙に笑顔で。

 苦労して丁寧に書き取ると、ふとシンはあることに気付いた。先の生徒が退出し、講義室には自分一人。大きな黒板は文字びっしり。

 ああ、さっきの笑顔はこれか。そこまで悟って――


「あぁ、薄情ものめ。同類なら手伝ってくれてもいいだろ」

『ふふふ。自業自得ね。大変でも頑張りなさい』

「うるさい、右腕。俺のために手伝うくらいの気概を見せてくれてくれ」

『それは無理ね。させたいのなら、せめて契約の形くらい完成させない』


 ぶつくさ言いながら、板書を綺麗に消し去る。文字の一つ一つくらいなら、大分理解ができるようになってきた。が、文を理解するのは難しいし、まして専門知識など論外だった。

 陰鬱になりながら、作業を終えた。体格は良いため、苦労していないのが救いだった。

 五分ほどで終えて、一つ伸びをする。終わったのなら、昼休憩だ。時間はある程度あるが、優雅に過ごすには時間を取りすぎた嫌いがある。食堂に行くために準備をしていると、ふと先ほど言われた言葉を思い出した。


(契約って言われてもな……)


 どうしようもない。契約云々は事あるごとに口にするくせに、肝心の詳細を言わないのだ。方法も、内容も。そんな状態で、はい分かりました、などと言えるはずもない。

 もっとも、どうやら彼女本人も、契約について詳しいことは分かっていないらしい。自分が刻印として存在するハメになったのだから、そこになんらかの契約はあり、だがそれが完全には程遠いと主張するも、それ以外は困惑する気配しか伝わらない。

 結果、共通の見解としてシン・レルベン――つまり、シンが操る身体の本来の持ち主が何かしら知っているだろう、と結論が出た。

 まったくアテなどはなかったが、なんとかシン・レルベンは学生であることを突き止め、また、寮生活であることなど可能な限り情報を集めた。あまり上手くいってなどいないが。

 最初に情報収集の標的としたシン・レルベンの部屋は、勤勉だったらしい部屋主の人柄を伺わせるように綺麗に片付いてはいたのだが、同時に、書物や羊皮紙のスクロールが大量にあった。その全部を紐解くのが、それはもう骨が折れるのだ。なぜなら最初に、文字を覚えるところからスタートしたのだから。

 そうして一週間ほどで文の意味を少しづつ取れるようになっていったのだが、まさかそれだけに没頭するわけにもいかず、シンは日中は学生として学校へ行き、夜は読み物に勤しむ生活をここ一月ほど続けている。

 学生として振る舞うのは、気分転換の一つだ。部屋に篭るだけというのは気が滅入る。そしてなにより、自分が変わりとしているのなら、せめて、その間にシン・レルベンが積み上げてきたものを壊すことはできるだけしたくなかった。

 だから可能な限り、講義には参加する。大抵の場合、音を上げて突っ伏すのがオチであるが。

 ろくに分かりもしないものに興味はわかなかった。やってられない。

 そして、昼食後の講義はそうでなければいいな、と思いながら、時間割を確認したシンは、


「午後の講義は……あぁー……」

『情けない声を一人でだけで上げてるなんて、まるで変人よ?』

「貶すなよ。お前だって関係あるんだぞ、これ。最悪だ」

『……なんの授業なのよ』

「実技演習の時間だ」

『そうね。決めたわ。昼食を終えたら図書館にでもいきましょう? きっと有意義な時間を過ごせるわ。実技演習より、ええ、そうに違いないわ』

「――……そんなに嫌か」


 一番、受けたくない授業であることに天を仰いだ。

 首を振って溜息を吐き出すと、じんわりと右腕も淡く疼く。これが彼女なりの溜息らしい。


「でも、受けないわけにもいかないよな。ここで学ぶものなんて、基本的に魔法なんだし、な」 


 ここ、エルヴァーン魔法学院にてもっとも重要視される、魔法技術練成の時間。

 この時間に関しては、シンといつもシンに口出しする右腕の刻印共々、大嫌いだった。


「……昼飯は軽くしよう」

『懸命だと思うわ』


 もう一度、溜息と共に右腕が淡く疼いた。

のんびり書きながら、週一くらいは更新したいと考えています。

よろしくお願いします。

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