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ケイカク
「はぁ……どうしようかねえ」
タケちゃんと相談をする。
「お前さ、いい加減もう覚悟を決めて諦めろよ。な?一ノ谷は優しいしそう簡単に怒らないって」
「分かった。じゃあもう1人で考えるよ」
「大体なんで俺にデートプラン考えさせるんだよ……とりあえず頑張れよ。俺はこれから戦いに出てくるから」
戦いというと例のあれ、酢月とのデートだ。
僕もあんな風に、一ノ谷さんがベタベタよってきたらいいのに。
そうなるかどうかは、僕次第。
とりあえず予定をたてる。今日は土曜日。もう時間は少ない。
AM10:00 集合 (駅の西口)
AM11:00
12:00
決まらない。まじやばい。すごいくらい予定がまとまらない。
破滅の時が近づく。もう3時だ。
あ~、もうどうでもいいや。ノープランでいっちゃおうか。
そう考えると、気がラクになった。ラクになると、眠気が。いつものように、寝てしまう。
意識が溶けていった。
このあとが負け戦だろうと特攻だろうと関係ない。
寝ることしか頭になかった。