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カクゴ
「あの~、失礼します。さっき僕の名前が呼ばれた気がして……」
「あっ、ちょうど良いとこに来た。今あんたの話してたとこ。で、どうなの?」
「明後日の日曜日には空いてます。どうですか?ハヤトさん」
「いっ、いやあ……空いてなくも無いですがね……」
「嫌なんですか?無理ならいいですよ?」
「あー、えーっとねー、うー」
「あんた男でしょ何とかしなさい!」
そんなこと言われたって……!
「じゃあ、行こうか。今度駅前に集合ね」
「ええ、分かったわ」
「はぁぁぁ……無理ですよぉぉ」
「見てるこっちが情けなくなってくるっつーの。あんた大体むちゃくちゃじゃないの。時間は?駅だって広いのよ?もう、置物みたいに突っ立ってるだけだったじゃない。まあ、集合については、私が話つけといてあげる。後で缶ジュースおごってね!絶対ね!」