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ユニークスキル『不思議なポケット』がゴミすぎると勘違いされて追放された転移者、スラム街から這い上がる。  作者: 山親爺大将


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第21話 ネタバレ

「ふーん、で、毛皮だけ持って帰って来たのか?」

「……はい」


 なんとか頑張って二人で十七枚持って帰って来た。


「ジャンプスポットに大量に居て、形見のスクロール使って倒して来たと」

「……はい」


「で、何レベルになった?」

「あ、いやまだドングリ使ってなくて」


「なぜ?」

「ドロップ品を持って帰る方に集中しちゃって」


「ところでな、ドロップ品とはいえ微妙に個体差って出るもんなんだ」

「は、はぁ……」


「何故綺麗に三個づつ全く同じにしか見えないドロップ品がこんなに揃ってるんだ?」

 無理だ、観念しよ、誤魔化す言葉が思いつかない。


「あの、俺のユニークスキルで……」

「おっと待った! 良いか? どんなにバレバレでも絶対自分の手の内は自分で明かすな! 冒険者なら絶対だ! 覚えておけ!」


「はい! すいません……」

「ちょっと待ってな」

 そういうと、オッサンはカウンターの奥へと消えていった。


「おい! ちょっと中に来い」

「は、はい」


「お前、大抵の物は増やせるか?」

「MPさえ足りれば多分大丈夫です」


「コレ増やしてみろ」

 そう言って、古い小さな袋を渡してくる。

 大きさは拳一個入る程度のサイズだ。


「はい、アレ? MPが足りません」

「回復薬飲め」


「……まだ足りないみたいです」

「しょうがねぇな、ほら、ブースターだ飲め」


「はい……あ、いけました」

「後何個作れる?」


「もう一個です」

「回復薬やるから、もう一個作れ」


「はい、ってコレなんですか?」

「マジックバックだな、ギルドの備品だから元のやつは返して貰うぞ」


「え! それってマズいんじゃ……」

「別に盗んだわけじゃねぇ、文句を言われる筋合いはねぇな」

 無いかな? いや、無いね! 無いって事にしよう!


「よし、換金した金だ! 今日はもう帰れ!」

「はい! ありがとうございました!」


「あ、それとさっきのブースター安い奴だからな、一瞬MP増えた分反動で明日MP回復しないからそのつもりでな」

 ……明日は休みにしよう。

 明後日から頑張ろう。


 今日は残りのMPをドングリ増やすのに使って寝よう。


 ー 数日後 ー


 狼ステージは草原だったが、猿ステージは木の生えた林だ。

 イエローバブーンは樹上から攻撃してくる。


「あ、居た」

 マイカが斥候に慣れてきたのか、モンスターを見つけるのが上手くなってる。

「じゃあ、よろしくね」


「うん、闇の精霊さん力を貸して」

 イエローバブーン達の目の周りに闇の霧のようなものが生まれる。


「ギャッギャャ」

 いきなり目が見えなくなったイエローバブーンがパニックになって木から落ちた。


 そこに俺が近づいて殴って倒す。

 戦闘というより作業だ。


 今のマイカのステータスはこんな感じだった。


 マイカ レベル6

 クラス: 斥候ランク2 精霊術師ランク4

 クラス補正 斥候(器用1 素早さ1 HP10)

       精霊術師(知性2 MP15)

       

 強さ 11 物理的攻撃力

 器用 14 命中率

 素早さ16 回避率、移動速度

 知性 17 魔法的攻撃力

 HP 23(23)

 MP 44(44)


 スキル 斥候スキル 視覚強化

           聴覚強化


     精霊術師スキル 精霊視認

             精霊語理解

             精霊力拡散

             初級闇精霊召喚


 精霊力拡散は単体効果の精霊力を複数の相手に効果が出るようにするスキル。

 これを取らずにもう一つ扱える精霊を増やすという選択肢もあるけど、複数スキル化は無いと困るから、こうなった。


 現在九階、だいたい複数のグループで襲ってくる。


 猿も毛皮が銅貨五枚、牙が二枚だけど、ドングリは二個の奴だからレベルアップにはこっちの方が早い。

 既に俺中心でドングリ貰ってるので、ある程度強化出来たらボスにチャレンジだ。


「ねぇリュウ、ドロップ品は増やすのに銀貨は滅多に増やさないよね」

「うん、なんか抵抗あってね、どうしてもしなきゃいけない時じゃないなら、あんまりしたくないんだよね」


「そっかー、そうだよね、なんか分かる」

 おー、この感覚分かってもらえた。


「とりあえず、ここまでにして明日からボスに挑戦しようか」

「うん、良いよ!」


「おう、早いな」

 まだ時間的に早い時間だったのでギルドは閑散としていた。


「明日からボス戦しようと思ってキリがいい所で戻ってきた」

「そうか、一応資料室でボスの情報漁っておけ」


「資料室?」

「あぁ、一回銀貨三枚でギルドの持ってる資料が読める」

「たっか!」

「ばーか、それだけ価値がある情報があるって事だ、安い情報なんざだいたいデマだ」


 なるほど、言われてみればそうか。

「じゃあ、資料室使います」

「おう! あと、お前目立つなよ! ただでさえガキがダンジョン入り浸ってのは目につくからな、変な奴に絡まれたくなければとにかく目立つな」

「はーい」


 俺が目立つような行動するわけないじゃんか!

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