表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニークスキル『不思議なポケット』がゴミすぎると勘違いされて追放された転移者、スラム街から這い上がる。  作者: 山親爺大将


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/27

第20話 ダンジョンへ

 翌朝、俺はマイカのビンタで飛び起きた。

「あんた! どこ触ってるのよ! それと何擦り付けてるの!」


「え! え? ええ!? あ! 違うんだ! これは男だとどうしても朝に起きる現象で! 触ってたのも! あの、その、寝てたから……そんなつもりは無くて……えっと……」

 ダメだ、言い訳が思いつかない。


「触るならちゃんと触るって言ってよね! 別に嫌なわけじゃないんだから……」

 マイカが顔を真っ赤にしながら、俯いてそう言う。


「はい! すいません! ベッドが狭いので今後もこういう事あるかもですが! 決してやましい気持ちがあるわけじゃないので!」

「無いの?」

 その上目遣いは反則だと思う。


「無い……事も無いかもですが、その嫌われることはしたく無いっていうか……」

「別に嫌わないから……今日はちょっと突然で驚いただけで……殴ってゴメン」


「あ! うん! 全然怒って無いよ! えと、そのダンジョン行こうか!」

「そうね」

 正直言うと、マイカが少し元気が出たような気がして、ちょっと嬉しかった。

 怒られそうだから言えないけどね。



 ー 第一ダンジョン ー


 本当に、あんまり人の居ないダンジョンなんだな。

 ギルドで買った中古の防具を二人で装備して、一つ目のダンジョン『獣の巣』にやってきた。


 言われた通り地下五階を目指して進んでいるんだけど、ここまで冒険者に一人も出会わない。


 こんな所で活動する冒険者なんてこの街には居ないんだろうな。


「五階に着いたね」

「そうね」

 マイカが返事もそこそこに辺りを観察し出す。

 多分、斥候のスキル『視力強化』で周囲にモンスター居ないか見てくれてるんだと思う。


「居た!」

 マイカが発見するのと、グラスウルフが気づいて接近するのはほぼ同時だった。

 俺はグラスウルフに向かってダッシュする。


 マイカが襲われたら大変だからね、全部こっちにヘイト向けないと。

 グラスウルフは全部で四匹。


 正面のウルフに蹴りを入れながら、金属軟化で軟くした両腕のゴーレムアームをカスタムで伸ばし、しなりの有る棒のようにして両端の狼の顔面を引っ叩く。


 とりあえず、俺に注意を向けさせるのが近づきやすい目的だから、ダメージは気にしない。


 俺の場合ステータスが極端だから、確かに当たれば倒せる。


「牙と毛皮が一個づつかぁ」

 聞いてた通り、ドロップ品がショボい。

 ドロップ率が五十%くらいで、毛皮が銅貨五枚、牙が二枚って言ってたから、この戦闘で銅貨七枚。


 宿代と食事代二人分で1日銀貨三枚は最低必要だから、このくらいのグループを後五回は倒さないと最低限の生活すら危うくなる。


 まぁ、俺には増やすっていう、チートがあるから全然困って無いけどね。


 ドングリはゴブリンと同じ一個のタイプだ。

 ポケットに入れて十二個にして全部マイカに使って貰う。


「ジャンプスポット探しながら、モンスターと戦っていこうか?」

「うん」

 各階層にはジャンプスポットという直接入り口と行き来出来るオブジェがあるらしいから、それを探すことにした。


「あった! けど、うわぁ……」

「流石にアレはダメよ! 危険だわ!」


 いくつかの戦闘を繰り返しながらジャンプスポットは見つかった。


 ジャンプスポットの周りは不思議とモンスターが寄って来やすいらしい。

 そして、それを駆除する人の居ない過疎ダンジョン。


 結果、こうなる。


「五十くらい居る?」

「待って今数えてる」

 幸い向こうはこっちにまだ気づいてない。


「多分、六十三匹」

「しょうがない、アイラのスクロール使おう」

 アイラが残してくれたスクロールがあと一本だけ残ってる。

 ポケットで増やしたから三本か。


「もったいなく無い?」

「ちょっと勿体無い気もするけど、出来るだけ早く十階行きたいから」

「……そうね」

 もう二度とあんな理不尽なことが無いように強くなりたいんだ。


 流石にドングリを全部増やすにはMPが足りないから、一旦保留してドロップ品を増やすことにする。


「さっき倒した奴らと合わせて毛皮が十七枚、牙が二十二個」

 微妙にドロップ率が期待値より低い?


 MP回復薬使うには、ちょっと勿体無い気もするしなぁ。

 ドングリ増やすの明日に回して、ドロップ品を一旦増やすか。


「どうやって運ぶの?」

「あ……」

 その質問は増やす前にして欲しかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ