第18話 ダンジョン都市 ゲヘナ
「ここはガキが来る所じゃ無い帰れ」
ダンジョンに入るため冒険者登録しようとした最初の言葉がこれだ。
無精髭生やした小汚いオッサンが取り付く島もない。
他のカウンターは綺麗なお姉さんが居るからか冒険者が沢山並んでたので、誰も並んで無いこのオッサンにしたのだけど、間違いだっただろうか。
「登録は誰でも出来るって聞きました!」
「うるさい帰れ」
「登録出来てないだけで、前の街でちゃんとレベルアップしてクラスも持ってます!」
「はぁ? お前らみたいな小汚いガキがドングリ食ってるってか?」
小汚いオッサンに言われたくない。
「食ってます!」
別の意味でも食っちゃったけど。
「じゃあ、ステータス見せてみろ」
「『ステータスオープン』『ステータスディスクローズ』」
リュウト サカイ レベル14
クラス: 錬金術師ランク3 付与術師ランク3 拳闘師ランク2 回復師ランク2 ゴーレムマスターランク2 モンク2
継承:オーガゼノン2(怪力2 痛覚鈍化2 ヘヴィスウィング2)
クラス補正 錬金術師(器用1 知性1 MP15)
付与術師(素早さ1 知性1 MP15)
拳闘師(強さ1 素早さ1 HP10)
回復師(知性2 MP10)
ゴーレムマスター(強さ1 器用1 知性1 HP10 MP20)
モンク(強さ2 器用1 HP20 MP10)
強さ 61 物理的攻撃力
器用 13 命中率
素早さ14 回避率、移動速度
知性 21 魔法的攻撃力
HP 62(62)
MP 111(111)+33(33)
スキル 言語理解
ヘヴィスウィング レベル2(補正値 ダメージ×4)
怪力 レベル2(補正値 強さ+20 強さ1.8)
痛覚鈍化 レベル2
追加MP レベル4(補正値 +20)
MP増加 レベル3(補正値 1.3)
錬金術師スキル 金属軟化
金属硬化
魔金属軟化
付与術師スキル 魔力付与
属性付与
魔力付与II
拳闘師スキル 手技格闘
脚技格闘
回復師スキル ヒール
ヒールⅡ
ゴーレムマスタースキル クリエイトアーム
カスタマイズアーム
モンクスキル 陽気
陰気
ユニークスキル 不思議なポケット
「おい、ちょっと奥に来い」
そういうとカウンターの中に入れられて、事務所の隅の方に追いやられる。
「……お前、ヒルダの知り合いか?」
「なんで分かるんですか!?」
「あいつは、ここにしばらく居たからな、こんなふざけたクラスの取り方はヒルダに唆されたとしか思えん! アイツ、モンクの発勁覚えてゴーレムのカスタマイズで自在に打ち込めって言わなかったか?」
「言ってました」
「やっぱりな! あいつはシナジーがどうの、組み合わせがどうのって、そんな事ばっかり言ってたからな! で、どうだ? 元気にやってるのか?」
「......死にました」
「お前、その冗談笑えんぞ……クソ! マジか!」
俺の表情を見て冗談じゃ無いと察したようだ。
「仇はとりました」
「その話詳しく効かせてくれないか?」
「はい」
それから俺はあの街であった事を話した。
「そうか……仇は討ったんだな」
「はい!」
「そうか……そうか」
もしかして、このオッサンはヒルダさんの事が好きだったのかもしれない。
泣いてこそいないが、かなりの落ち込みようだ。
「あの、冒険者と登録の方は……」
「あぁ、してやるよ」
「良かった……」
「お前ら、ヒルダの意志を継いでくれねぇか?」
「え? どういう?」
「ここでの情報は俺が全部くれてやる! 代わりにあいつが言ってた完成形って奴になってくれねぇか?」
「オッサン、もしかしてヒルダの事……」
「それ以上言うなガキ、これはただの俺の自己満足だ! それに付き合っちゃくれねぇか?」
「分かった良いよ!」
「そっちのお嬢ちゃんはどうだ?」
マイカが思い詰めた表情で頷く。
三人が襲われてから、マイカは口数が少なくなり笑わなくなった。
自分が薬草を採ってこなければあんな事にならなかったと、自身を責め続けている。
なんとかしてあげたいけど、何て言えば良いのか分からずに、ただ一緒に居るだけしか出来ない。
「おいおい、そんなシケた面すんな! あいつらはお前達を捨てて逃げるって選択も出来たんだ、それでもお前らを守ったんだったら、そこからの生きる死ぬはあいつら自身の責任だ! ごめんって泣く暇あったら、ありがとうって笑って生きろ! その方があいつらだって本望だろうよ」
「うん」
マイカが泣きながら返事をした。
オッサンありがとう。
俺じゃ言えない事言ってくれて。
【




