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【プロットタイプ】誰が助けてくれるの?

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

諭羅って優しいんだよなぁ。

確かに性格はねじ曲がってるけど、根っこの繊細さ故だし、なんだかんだ言いながら、ちゃんと気を使ってくれんだよなぁ。

私の兄さんは、とても優しい人。いつも静かに笑っていて、辛いことや苦しいことも、全部全部、笑顔で隠してしまう人。だから本心が見えにくい人でもあった。

初めて兄さんの心の傷に気が付いたのは、兄さんの小説を初めて読んだ時の事だった。何時もの兄さんとは掛け離れた、どろどろしていて、苦しそうな文章を見ていると、たくさんのものを抱え込んでいるのだと思った。

――兄さん。

――うん?

――あんまり無理しないでね。


強くて優しい人は誰でもない誰かに手を差し伸べられる。困っている人を見過せないし、自分がどれだけ苦しくても、きっと誰かを優先してしまう。

その筆頭が私にとっての諭羅だった。諭羅の表面上の性格は穏やかで、笑顔を絶やさない人だ。けれどもその裏で、沢山の物が蠢いている。良い悪い、快不快。余りにも神経質な彼からしたら、この世界はとても生きていける場所では無い。

そんな事を諭羅と電車で別れた後思ったのだ。


電車が駅に着いてから、諭羅は我先にと電車に飛び乗った。そうして空席をなぞる様にして、端の方に腰掛ける。両隣りに瑠衣と諭羅が横並びに座る事になった。

諭羅は少し疲れた顔をして、私に顔を向ける。何時もなら真正面を向いて、私の事など視界に入れない癖に。

さり気なく観察していると、諭羅の隣に座る人が目に入る。忙しなく身動きを止めない。足を組み直したり、髪を掻き上げたり、一駅着くまでにそれが何度も繰り返されていた。

コツン……そっ……。動く度に諭羅の体に隣人の体が当たる。それが気に障るのか、表情が陰っていた。不快な時の諭羅の癖。

らしくなく我先にと電車に乗り上げたのも、空席をなぞる様にして人の隣に腰掛けたのも、私達三人が並んで座れる様にという配慮なのだろう。普段の諭羅ならば、絶対に人の隣には座らないだろうから。

「じゃあ、また今度」

「あぁ」

「うん。何時も気を使ってくれて、守ってくれて有難う」

「何、それ?」

諭羅はそう言って去っていった。私の礼の意味を分かっているかは知らないが、意味深な笑みから察するに、多分全てを理解している。賢い人。

「あのさぁ、瑠衣たん。ゆらりぃって優しいよね。何時も気を使ってくれる。そんな優しいゆらりぃは、一体誰が助けてくれるんだろうね」

瑠衣は何も答えなかった。ただ苦しげに、諭羅が去っていったドアを眺めていた。

「さぁな」

仕事していたら、〇〇モンの〇のダンジョンを思い出しました。

〇〇〇トル……格好良いんですよね。

大悪党って言われても、ずっと未来の為に頑張ってた。


仲間がいるとは言え、想いを向けてくれる子がいるとは言え、主人公が人間だったら、もう少し心の負担は減っていたのかなって思うとホロりとしました。

※覚悟ガンギマってるから、ただの杞憂。


まぁそんなこんなで出来た話。

強くて優しい人は、周りからなんと言われようと、誰かを助けてしまえるんだろうなと。

でもその人は一体誰が支えて、助けてくれるんだろう。って。


あの物語の最後の報酬は、『輝かしい未来』だったし、それが助けになっていたけれど、そうじゃなかったら誰がそんな優しい人を助けてあげるんだろうと。


諭羅ってそう言った意味ではある意味真逆。

人当たりが良いけど、裏がどす黒いとか。

でも結果的にお人好しかましちゃうところが、誰かに気を使ってしまうところが、紛れもない善性。


三人で座れる様に、足早に乗り込んだり。

横から座られ内容に、座席の列をなぞって、座らせたり。

万が一鏡花が痴漢に合わない様に、真ん中に座らせたり。

やっぱり優しい。歪んでるけど。

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