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即興会話劇シリーズ

即興会話劇Ⅵ

作者: 日向陽夏

「人生で一番裏切られたなと思った瞬間について語っていきたいと思う」

「唐突に何を言い出すんだよ……」

「ただし、人間関係はナシの縛りで。ドロドロしたのは笑えないからね」

「人間関係以外で裏切られた瞬間って、何気に難しい気がするけどな」

「裏切りは人生で不可欠なものだから」

「名言っぽく言ってるけど全然名言じゃないからな」

「さて、では私から。人生で一番裏切られたと思う瞬間は、お金を払ったのに自動販売機の飲み物が出てこなかった時!」

「あー、それは確かに裏切られたと思うわ」

「プラスアルファで、お釣りが出てこなかった時も追加で」

「諭吉の場合は死にたくなるやつ」

「はい、では次はあなたの番です。どうぞ」

「……うーん、店の自動ドアが開かなかった時が人生で一番裏切られた気がするな」

「え? 何それウケる。閉店時間じゃなくて?」

「もちろん。つーか、全然ウケねえよ……。あのやるせないというか、惨めな体験は後にも先にもあの時だけだわ。機械にすら人として認められなかったつらさ」

「心霊話で誰もいないのに自動ドアが開いたの逆バージョン……切ないね……」

「……あとは、そうだな。遅刻間際で駆け込んだ電車の行先が逆方向だった時とか」

「そんなの確か、ケ●ロ軍曹のオープニングの歌詞にもあったね」

「そういえば、学校に行った時に誰もいなくてビビった記憶もあるな。開校記念日ってことを完全に忘れててな。あの時は裏切られたというより、無人の学校に一種の神秘性というか、ミステリアス性とか、そういうのを感じてた気がする」

「中二病だったもんね……」

「しみじみ言うのやめろよ。うるせえよ」

「そういえば、お前にも裏切られたことがあったな」

「へ? 何それ。でも人間関係はナシの縛りだよ?」

「いや、これだけは言いたい。ゲームのセーブデータを上書きするのだけは駄目だ」

「あー、うん……。ごめん……」

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