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ฅ3ฅ

 それにしても人間がいない世界はとても居心地がいい。

 車、工場、工事などの騒音が全くなく聞こえてくるのは鳥や虫の鳴き声、川のせせらぎ、雨の音、木々が風で揺れる音。

 人間の時には感じられなかった圧倒的聴力ですべての音が癒し効果を与えてくれている。

(すべてが新鮮だ!!)

 人間の時に感じることが出来たらどんなに感動しただろう、どんな風に世界が見えただろう。

 猫となった今では想像することはできないが、今は猫になることが出来たことに感謝してこの癒しの音に酔いしれよう。

 もしこの状態を例えるなら立体音響の映画館の中で映画を見ているのに近しいものがある。

 360度全ての方向から音を収集することができて自分の後ろで、ガサッ、と音がすれば瞬時に反応することができる。

 それ故に音に敏感で大きい音を感じると恐怖で動けなくなってしまうこともある。

 ガラスが割れる音や強い衝撃音は恐怖で自分の体なのにいうことを全く聞かなくなってしまう。

 車のクラクション、ライトの光、マフラー音など今の状態で聞いたらきっと身動きが取れなくなってしまうだろう。

 今となってはその心配は全くない。

 だが、天敵が全くいない訳では無い。

 強いて言えばカラスやキツネが天敵になるだろう。

 ありがたいことに体は子猫ほど小さくはないためカラスに襲われる可能性は低いがキツネに関しては見かけることが数回あったので気を付けて行動をした方がいいだろう。

 市街地ならそこまでかもしれないが少し山に入るとキツネの住処だ。

 だが、擬人化したりするとキツネってすっごく可愛かったりカッコよかったりするんだよなぁ~。

 まさに妖狐って感じ。

 あんなのに告白されたりしたら異性だろうが同性だろうが二つ返事でOKを出すに決まってる。

 だけど……襲われるのは、うん……。

 性的なら大歓迎!

 敵意&殺意むき出しなら丁重にお断りしたい。

 とにかく! 出くわさない事が大事だ。

 それでも対策をしようにもいったい何をどうすればいいものか……。

 山に近づかないことが最重要事項。

 それだけは絶対に守って生活していかないと。

 でも、山は魅力がたくさんあったりするから欲望に負けないように制御しないと。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

誤字脱字、変な表現などありましたらご指摘お願いいたします。

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