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ฅ2ฅ

 とにかくお腹が減った。

 今のところ人間の姿は見当たらないが犬や鳥、カエルなど他の動物の姿は確認することが出来た。

 鳥は空を飛んでいるし捕獲することは難しいだろうけどカエルなどの地上で生息している生物は捕食することが出来るだろう。

 捕食するのはそんなにむずしいことではなかった。

 極力姿勢を低くし、じっと、動かずに時が満ちるのを待つ。

 全く身動きを取らないことで餌となる標的は油断をし警戒心をなくす。

 そして完全に警戒心が散ったところで後ろ足を思い切り標的に襲い掛かる。

 標的は警戒心を解いていたためか驚愕で一瞬逃げようとする行動が遅れてしまう。

 その一瞬。

 その一瞬で標的までの距離を縮め標的を捕獲する。

 最大限に力を込めた伝家の宝刀“猫パンチ”の前に勝る敵はいない。


 そんなわけで一番最初に捕獲したのがトノサマガエルだが……正直食欲が全くと言っていいほど湧かない。

 だが捕食する為にこのトノサマガエルの命を奪ってしまった。

 人間の時に感じたことがない感情。

 生物の命を奪うという行為。

 サイコパスなら人間を殺しても何も思うことはないのだろうが、生憎自分は正常、平凡な生活を送っていたため生物の命を奪うということに触れないで生きてきていた。

 ただ、人間の時を思い返せばフライドチキン、牛丼、ポテトサラダなど野菜や動物の命をいただいていたんだなと改めて思い知った。

 フライドチキンを作るには鶏の命を、牛丼は牛の命を必ず誰かが奪わなければいけない。

 今回はその命を奪う行為をしただけ。

 いずれはこの命も何者かによって捕食されてしまうかもしれない。

 それまで必死に必死に生き抜いて命を粗末に扱うことのないようにしないといけない。

 弱肉強食とはいっても殺してそのまま捨てるのは命への冒涜だ。

 私のために命をささげてくれたトノサマガエルに感謝と尊敬をして口にする。

 感触はいいとはお世辞にも言えないが、味は以外にも鶏肉に近くあっさりとしていた。

 これならもっと捕食したいと思うがそんなに多く食べずともお腹は適度にいっぱいになったため無理に捕食する必要はない。

 他にもいろいろな動物を捕食してみたいと心の奥底で思った。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

誤字脱字、変な表現などありましたらご指摘お願いいたします。

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