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一話完結小説

明日からたばこの価格が十倍になる話

作者: ケイ

5作目です

キャスター「ニュースです。政府が国民の健康のため明日からたばこの価格を十倍にすると発表しました」


俺「何、たばこの価格が十倍、ふざけんな。俺たち喫煙者はたばこを吸わないことが不健康なんだろ」


俺「どうする、今からでも喫煙者を呼びかけてデモでもするか」


キャスター「ニュースです。たばこの価格が十倍との決定をして、非喫煙者たちの喜びの声が絶えません。また、世界保健機関もこの決定をとても称賛しています」


俺「ダメだ。デモしたところで、非喫煙者たちや世界保健機関に潰される」


俺「くそー、喫煙者の意見を少しは聞け。たばこにだってメリットがあるんだろ」


俺「ぐだぐだ考えていても仕方がないとにかく今日のうちにたばこを買い占めよう」



~近くのコンビニ~


俺「うわ、なんだこの人だかり」


喫煙者「おい、たばこをくれ」


コンビニ店員「申し訳ございません。たばこの在庫は品切れしてしまいました。他の店舗でお買い求めください」


喫煙者「ふざけんな。ここに来る前の店舗でも同じこと言われたぞ」


俺「考えることはみんな一緒か。どうする、この様子じゃ他のコンビニやたばこ屋なんて期待できない。誰も知らないところはないか…」


俺「あ、そうだ。裏路地のあの自販機ならきっと大丈夫だ。あの場所は人が全く寄り付かないからな」



移動中


俺「よかった。まだ中に大量にある。たぶんまだ誰も買っていないんだろうな。よし、この自販機のたばこは全部俺が買い占めてやろう」


買占め中


俺「ははは、まさか10万以上たばこを一気に買う時が来るとは。持ってきたバックには入んねーな。ズボンの中やパンツにも入れねーとな」


俺「ま、これだけあればしばらくはもつだろうし、なくなったらそのとき考えればいいや」


俺はとても幸せな気持ちで家の帰り道を歩いていると


ヤンキー「おい、ちょっといいか」


俺「ひい」


ヤンキー「おとなしく今持っているたばこを全部ここに置いていけ。そうしたら何にもしねー」


俺「いやだ。このたばこは俺のものだ」


ヤンキー「どうやら痛い目に合いたいらしいな」


それから俺はヤンキーにボコられ、たばこをすべて奪われた


俺「くそー、たばこをすべて奪われた。警察に相談しても素直に渡さなかった俺が悪いなんて言いやがって。警察まで俺たち喫煙者を非難するのか」


俺「もうどうにでもなれ、寝る」



次の日からたばこの価格は十倍となり、たばこは贅沢品となった


俺「くそー、こんなに高くなったんなら買うのがバカらしいぜ」


俺「でも、吸いたい」


俺「一箱ならなんとか」


俺「この1箱で約5000円、とんでもない価格だなあ。一本一本大切に吸わないとな」


それから俺は、一日一本大切にたばこを吸った。俺はたばこ一箱を何も考えずに吸っていたことに気づいた。十箱が一箱に減っただけでたばこにかける価格は変わっていなっかたが、身体の調子は良くなっていた。


俺「これで良かったのかもな」


しかし、政府、俺を襲ったヤンキー、警察は絶対に許さん。



(終わり)

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